大河ドラマ「おんな城主 直虎」。10話を見ていて、気になる言葉を発見。気になるというよりうまく状況が理解できない。その言葉とは小野但馬守政次が直親に渡した「書状」。そして、書状に書かれていた「返す」という言葉。

 

「書状」の中には何が書かれていたのか。そして何を「返す」のか。小野但馬守政次は、何を考えていたのか。一気に疑問を解消していこうと思います。

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但馬(たじま)の「返す書状」とは?

 

大河ドラマ「おんな城主 直虎」。柴咲コウさん主演で放送も好調に進んでいます。そんな「おんな城主 直虎」の中で気になる文言が飛び出しました。

 

「書状返す」

 

これは「おんな城主 直虎」10話「走れ竜宮小僧」の中で出てきた言葉です。小野但馬守政次(高橋一生)が、井伊直親(三浦春馬)に渡した書状。最初なんのことかわからなかった人もいると思います。私も最初に見たときは、何の「書状」なのか、なぜ「返す」のか分かっていませんでした。

 

今回は小野但馬守政次(たじま)が返した書状について詳しく解説します。「小野但馬守政次(たじま)は、なぜ書状を返すのか」「なぜ直親は驚いていたのか」「これからのおんな城主 直虎にどんな影響があるのか」。気になることをまとめて解消していこうと思います。

 

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おんな城主 直虎 10話あらすじ

 

まずは、「書状返す」場面が出てきた10話のあらすじを紹介します。全体の流れをザッとおさらいすると、より理解が深まると思いますよ。

 

おんな城主 直虎 10話あらすじ
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小野但馬守政次(高橋一生)は焦っていた。焦った先にたどりついたのは、直虎(柴咲コウ)のもと。そこで驚くべきことを話す。「奥山殿を斬ってしまった」。驚く直虎。奥山朝利(でんでん)に襲われた小野但馬守政次は、もみあいの末に奥山朝利を殺してしまったのだ。

 

父の死を目の当たりにして悲しむしの(貫地谷しほり)。「父の仇を討ってほしい」と直親(三浦春馬)に懇願する。以前から奥山家と小野家は仲が悪かった。小野は今川との関係が深く、井伊家や家臣からは忌み嫌われていた。そんな中で起きた事件。両家の衝突は避けられないかに思えた。

 

一触即発だった小野と奥山。そこに奥山朝利のもう一人の娘・なつが現れる。なつは奥山の娘であり、小野に嫁いだ人物。そんななつから意外な言葉が語られる・・・。直虎の暗躍のおかげで、なんとか衝突を避けることができた両家。

 

時はたち、直親の子・虎松が生まれる。そこに「祝いの品」を持って現れた小野但馬守政次。祝いの品の中身はある書状だった。書状を読んだ直親は絶句する。

 

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但馬(たじま)が返した”書状”とは?

 

「おんな城主 直虎」10話で例の書状が出てきたのは、物語の終盤。直親の息子・虎松の誕生を祝う席でのこと。祝いの場に登場した小野但馬守政次(たじま)。奥山朝利のこともあり、一同に緊張が走る。そこで小野但馬守政次(たじま)が出したのは、ある書状。その書状を読んだ直親は驚きます。

 

小野但馬守政次(たじま)が返す書状の中身について詳しく紹介していきますね。その内容は「おんな城主 直虎」の物語の中核に深く関係しているものでした。1話からの伏線回収といった方が正しいかもしれません。

直親も”驚く”書状の内容とは?

小野但馬守政次(高橋一生)が書状を返す場面をセリフで振り返ります。セリフの中に「書状の内容」「”返す”という意味」があります。

 

小野但馬守政次が書状を返す場面
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■井伊直親(三浦春馬)
「まことか!・・・政次」

 

■井伊直平(前田吟)
「これまでの直満の所領全て 虎松に返上すると申すのか」

 

■南渓和尚(小林薫)
「・・・」

 

■小野但馬守政次(高橋一生)
「・・・はい(緊張しながら)天文13年の あの時以前の井伊に戻したく存じます」

 

■井伊直平(前田吟)
「うん うんうん」

 

■井伊直親(三浦春馬)
「心得た 但馬(たじま) 以後もよろしく頼む」

 

■小野但馬守政次(高橋一生)
「はっ」

 

小野但馬守政次(たじま)が書状に書かれた内容とは、「直満の所領を返す」というもの。直満(宇梶剛士)とは、直親の父のこと。「おんな城主 直虎」1話で今川に処刑。小野但馬守政次(たじま)の父・小野正直(吹越満)の密告が原因でした。この事件により、直満の所領は小野家の所有となっていたのです。

 

そしてその所領は、小野家の家督を継いだ小野但馬守政次(たじま)のものに。元々直親の父のものだったから、小野但馬守政次(たじま)は「返す」「戻す」という表現を使っています。

但馬(たじま)はなぜ書状を返すことになった?

小野但馬守政次(たじま)が書状を返す理由は、いろいろあるようですが、一番は保身のためでしょう。事故とはいえ奥山朝利を殺してしまった小野但馬守政次(たじま)。以前から険悪だった奥山との関係性はさらに悪化してしまいます。

 

直虎の機転でなんとか衝突は避けられたものの、またいつ衝突が起こるかわかりません。小野但馬守政次(たじま)の立ち位置は危険であることに変わりはありません。

 

このタイミングでの書状。そして直満の所領を返す。話の流れから“保身”が一番の理由でしょう。

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【おまけ】所領を返すもう一つの理由

 

大河ドラマ「おんな城主 直虎」10話で出てきた「書状」「返す」の言葉の意味について紹介してきました。内容を3行でまとめます。

 

【3行まとめ】

  • 書状の内容は「直満の領地を返す」
  • 領地を返す理由は”保身”のため
  • 所領を返すことで直親との関係改善

 

最後に私の感想を書きます。上で小野但馬守政次が書状にて直満の所領を返す理由を”保身”のためと書きました。この目的が一番にあることはたしかです。小野但馬守政次(たじま)の状況を考えれば、いつ奥山の刺客に狙われてもおかしくありません。しかし「おんな城主 直虎」では、「返す」もう一つの意味が込められています。

 

史実では語られない部分。大河ドラマ「おんな城主 直虎」が面白い部分でもあります。もう一つの理由とは、直親との関係改善。検地以降、直親と小野但馬守政次(たじま)の関係は悪いまま。幼馴染出会った二人は、どこか険悪なムード。

 

小野但馬守政次(たじま)が直満の所領を返すことにとよって、両者の関係は改善。その後二人で囲碁をするほど仲良しになります。なんだか見ていてホットする一幕でした。この関係が続けばいいのですが・・・。のちにあまりに残酷な展開を迎えることになります。どんどん面白くなる「おんな城主 直虎」。これからも見逃せません!

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