朝ドラ「わろてんか」。ヒロインの藤岡てんが、京都と大阪を舞台に活躍する物語です。

 

朝ドラで気になるのは、描かれる時代背景。「ひよっこ」では、1960年代。東京オリンピック以降の東京と岐阜(訂正:茨城)が描かれました。その時代に流行した歌やアイテムが出てきたりしましたね。

 

「当時はハヤシライスって高級品だったんだ」とか、「こんな歌が流行ってたんだ」など、その時代を感じながら見るのも朝ドラの醍醐味。

 

当時の時代を知っている世代は懐かしく感じ、知らない世代も知識欲を満たされながら視聴することができます。

 

そこで、朝ドラ「わろてんか」の時代背景について詳しく紹介していこうと思います。「ひよっこ」では、1960年代の数年間が物語で描かれました。ですが、「わろてんか」ではもっと長い時代が描かれるようです。

 

その時代に何があったのか。それぞれの時代背景を紹介していきますね。

 

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朝ドラ「わろてんか」時代背景は?

 

朝ドラ「わろてんか」の主人公は、葵わかなさん演じる藤岡てん。京都の老舗薬問屋の長女です。”薬問屋”という言葉から、少なくとも現代ではないなというのは分かります。

 

朝ドラ「わろてんか」は、明治時代から始まります。おそらく1890~1900年代あたり。明治時代後期ですね。

 

明治時代から、大正時代、昭和時代までおよそ半世紀近く描かれるようです。それぞれの時代に何があったのか、どんなものが流行ったのか。それぞれの時代背景を紹介していきます。

 

わろてんか あらすじ
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明治後期、商都・大阪が大いに栄えていた時代――――――。

ヒロイン・藤岡てんは京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女として生まれました。いつも周りを朗らかにしながら自分もよく笑う、いわゆる笑い上戸(=ゲラ)の女の子。ところがある日、父から”笑い禁止”を命じられ窮屈な日々を過ごすことに…。

引用:http://www.nhk.or.jp/warotenka/about/index.html

 

時代背景①「明治時代」

 

ヒロイン・藤岡てんは、京都の薬問屋の娘として生まれます。第1週を11歳の子役(新井美羽)が演じます。

 

撮影は、京都の松竹撮影所や太秦映画村でされたようです。当時はまだ着物の方が多かった時代。今の洋服とは全然様相が違いますね。

 

芸人や洒落者の間で、雪駄が流行。女性の間では下駄をオシャレに履く習慣もあったようです。

 

鉄道の整備も整ってきた時代でもあります。1891年には東北本線が全線開通。1894年には、広島まで山陽鉄道が開通します。まだ新幹線なんてない時代。在来線が地方に伸びていた時代だったんですね。

 

そして、この時代の日本は何かと危なっかしい。というのも、大きな戦争を二回も起こしています。

 

1894年には、中国に宣戦布告。日清戦争が勃発します。その10年後、今度はロシアに宣戦布告。日露戦争が勃発。一部の地域では戒厳令が敷かれるなど、国民の生活にも大きな影響がありました。

 

朝ドラ「わろてんか」では、そんな時代の日本を舞台にしています。おそらく物語の冒頭で日清・日露戦争の起きた時代と重なるはず。物語の中でどのように描かれるのか気になりますね。

 

明治後期の時代年表
1891年
東北本線前線開通

1892年
雪駄が芸人の間で流行

1895年
男子の間でイガグリ頭、坊主頭が流行・バリカンの普及

1897年
スーツケースの登場

1894年
日清戦争勃発

1985年
日清講和条約調印

1904年
日露戦争勃発

1905年
日露講和条約(ポーツマス条約)調印

 

ドラマ神ドラマ神

1885年の「バリカンの普及」が気になるの。バリカンは大正時代にできたもんじゃったんじゃの~。バリカンの普及に合わせるように坊主頭とイガグリ頭も流行!(二つの違いはなんなんじゃろ・・・)

 

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時代背景②「大正時代」

 

明治時代が終わり、大正時代。明治と昭和に挟まれた短い時代ですね。1912年から始まり、1925年に終わります。15年間なんですね。

 

そんな時代でも、日本の文化は大きな変化を遂げた時代でした。朝ドラ「わろてんか」でも文化の変化が描かれることと思います。

 

「わろてんか」がモデルにしている吉本せいは、1912年に大阪で寄席経営を始めます。そして翌年の1913年には心斎橋で吉本興業部を立ち上げます。

 

このことから考えると、朝ドラ「わろてんか」では大正時代がメインで描かれるのではないかと思っています。そんな大正時代、どんな時代だったのか紹介します。

 

日清戦争、日露戦争に勝利した日本は欧米列強国に追いつこうと勢いをましていました。工業化が大きく進んだ時代でもあります。鉄道の整備、自動車の普及、道路の整備などなど。電報・電話が発達したのもこの時代です。

 

また、大衆向けに新聞・雑誌・書籍なども普及しています。

 

朝ドラ「マッサン」の時代とも重なります。物語の中で出てきたワイン宣伝用の「女性の大胆な姿のポスター」もこの時代に作られたものです。「大将、なんやったら全部脱ぎますよ」のセリフが出た、あのシーンのアレです(詳しく書けなくてすみませんw)

 

大正時代は、工業化だけでなく国民の意識も大きく変わっていた時代のようです。

 

「わろてんか」のヒロイン・藤岡てんは、そんな時代で”笑い”の商売を大きくしていきます。大きな時代の変化の波に乗ったといえるのかもしれませんね。

 

明治後期の時代年表
1914年
日本がドイツに宣戦布告

1917年
ソビエト政権成立

1918年
第1次世界大戦終結

1921年
国際連盟発足

1923年
関東大震災

 

ドラマ神ドラマ神

大正といえば、大正ロマン。日本が新しい時代の風に乗っていた時代じゃな。自由恋愛が流行し始めたのもこのころじゃ。それまでは、親の決めた相手とのお見合い結婚が普通だったようじゃの。

 

時代背景③「昭和時代」

 

15年という短いながらも激動の大正時代を終え、昭和時代に入っていきます。昭和は1927年から1961年まで続きます。本当に色々なことがあった30数年間。

 

朝ドラ「わろてんか」では、第二次世界大戦の終結直後までが描かれます。まさに激動の時代。どの時代背景を紹介していきます。

 

「わろてんか」のモデル・吉本せいは1932年に「吉本興業合名会社」に改組。1948年には「吉本興業株式会社」に改組。現代に続くお笑いの吉本興行の形になっていきます。

 

そして1950年に死去されています。

 

世間ではどのようなことが起こっていたのでしょうか。大きな出来事を年表でまとめてみました。日本だけでなく、世界的に大きな出来事が起こっていますね。

 

明治後期の時代年表
1931年
満州事変

1932年
満州国建国宣言

1936年
ガガーリン「地球は青かった」

1939年
第二次世界大戦勃発

1942年
ミッドウェー海戦

1945年
東京大空襲
大阪大空襲
終戦

1946年
日本国憲法公布

 

ドラマ神ドラマ神

ヒロインの藤岡てんを演じるのは、現在19歳の葵わかなちゃん。朝ドラヒロインは、幅広い年齢のヒロインを演じることになるのじゃが、19歳の女の子がどんな晩年を演じるのか、気になるの。

メイクでなんとかなるもんなんじゃろうか?

 

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朝ドラ「わろてんか」は実話?実話との違いは?

 

朝ドラ「わろてんか」の時代背景を紹介してきました。最後に、「わろてんかは実話なのか?」という疑問について答えていこうと思います。

 

「わろてんか」は実話ではありません。

 

ですが、実在の人物をモデルに作られています。上でも書きましたが、モデルとなっているのは、吉本興業その創業者・吉本せい(1889~1950)。日本のお笑いの礎を築いた人物です。

 

「わろてんか」では、吉本せいの半生に基づいて描かれています。実話に基づいたフィクションです。

 

実話ではなくあくまでフォクションなので、実話とは違う部分も多くあります。例えば、「生まれた場所」。

 

■実話
吉本せいは、兵庫県の米穀商の三女として生まれる
■わろてんか
藤岡てんは、京都府の薬問屋の長女として生まれる

 

他にも細かい点で、実話と違っています。その違いを楽しむのも、朝ドラの醍醐味の一つかもしれませんね。

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