135万部突破!「嫌われる勇気」とは

2013年12月にダイヤモンド社から発売された書籍。発売から売上を伸ばし、初版8000部から現在では100万部を超える大ベストセラーとなっています。

 

2014年には日本のビジネス書ランキングで2位。翌年にはついに1位に輝きます。読んだ人の感想が口コミでじわじわと売り上げを伸ばしています。ちなみに韓国でも年間ベストになるほど売れました。

 

2015年には舞台化。2017年にはドラマ化されます。「嫌われる勇気」はなぜここまで人を引き付けるのでしょうか。

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「嫌われる勇気」の要約

「嫌われる勇気」はいわゆる自己啓発本の一種に数えられます。心理学者アドラーによる「アドラーの心理学」を分かりやすく解説したものが「嫌われる勇気」です。

 

著者が構想16年をかけて作り上げた渾身の一作。そんな「嫌われる勇気」の中身を要約してみようと思います。

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「嫌われる勇気」は、アドラー心理学を分かりやすく解説したものです。悩める青年と哲学者の対談形式で話は進みます。

 

青年の悩みは「どうすれば人は幸せになれるのか」という普遍的な悩み。この悩みに対して哲学者は「人は変われる」「世界はシンプルだ」と応えます。

青年は哲学者の考えに対して懐疑的だったが、徐々にその考え方を教わっていきます。読者は青年の立場にたちながら哲学者の言う言葉を飲み込んでいきます。

 

哲学者の主張をまとめてみます。
多くの人は、他者から認められたいと思っています。しかし、その承認欲求が人生最大の喜びになってはいけない。他者のために人生を生きるのではなく、自分のために自分の人生を生きるべきだ。

 

他者に認められるよりも、まず自分が自分を認めるようになるべき。そうすることで人生の価値観は変わる。結果として他者を認めることができるようになり、認められることにもつながる。

 

それぞれが自分自身を認めていれば、人生は簡単に劇的に変わる。
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一言で言ってしまうと、「自分が変われば世界も変わる」。その過程で人に嫌われるかもしれません。たとえ嫌われたとしても勇気をもって自分を変えていこうという内容です。

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読んだ感想「読んでも意味がない!?」

「嫌われる勇気」は多くの読者を獲得し、人生に影響に与えられた人は少なくありません。読者に大きな影響を与える本であることは間違いありません。衝撃を受けた読者からの感想は後をたちません。そんな感想の中から気になるものを見つけました。

 

本書は「本当に」何かを変えたい人に「勇気」を与えてくれる本だと思います。

(引用:Amazon)

 

「本当に」という言葉が強調されているのが、印象的な部分。誤解を恐れずに言うと「嫌われる勇気」は、読者を選ぶ本です。読み手によっては人生を劇的に変えてくれる良書になりえますが、一方で考え方に一切納得ができないという読者もいます。

「嫌われる勇気」がおすすめできない理由

「嫌われる勇気」の内容は、今までの常識などから外れている部分もあります。今まで触れてこなかった考え方に「あり得ない」と反発する読者がいるのも納得できます。人によっては「人生を否定された」と感じる人もいるでしょう。

 

感想の中には「人生の劇薬」と表現している人もいます。それほど刺激の強い内容なのです。人によっては「嫌われる勇気」は全く参考になりません。不愉快に感じて終わってしまいます。

 

でも一方で、「本当に変わりたい人」にとっては人生最良の書になりうる内容です。万人にはおすすめはできない本ですが、「まずは読んでみてほしい」というのが正直な感想です。どう受け取るかは本人次第です。

「嫌われる勇気」のドラマへの反応

「嫌われる勇気」は、2017年1月にフジテレビでドラマ化されます。内容が内容だけに視聴者の反応が気になるところです。

 

ちなみに舞台設定など、かなりの部分で改変が行われています。原作の「嫌われる勇気」では青年と哲学者の対談という形で話は進みますが、ドラマでは1話完結の物語で進行します。

 

主人公は香里奈さん演じる女刑事の庵堂蘭子。ドラマ版「嫌われる勇気」は刑事ドラマです。原作から大きく改変されていますね。確かに原作どおりだとあまりに動きがなさ過ぎて映像化に向きません。その結果の改変だと思います。果たしてこれが吉と出るか凶と出るか。

 

ドラマが放送開始された時には、また感想を書き込んでいきます。

嫌われる勇気、感想まとめ

ドラマにもなった大ベストセラー「嫌われる勇気」、135万部も刷られています。アマゾンのランキングでも大賞をとっています。それだけ多くの方に読まれています。

 

読まれているだけでなく、感想の数もすさまじい。アマゾンをはじめとするネット書店のレビュー欄やツイッターなどのSNSなどでも「嫌われる勇気」の感想はあふれています。

 

読むだけでは満足できず、誰かに伝えたい人が急増しているようですね。それだけ内容が衝撃的。印象的なのは、「自分史上一番の本だ」と大絶賛する人と、「たしかにすごい考え方だが、自分の役には立たない」と批評する人両方いること。低評価な感想でさえも発信したくなるというのは、すごいですよね。「嫌われる勇気」の影響力の大きさを感じさせます。

 

それではアマゾンでの感想と、ツイッターでの感想をピックアップして紹介します。

アマゾンでの感想

まずは、アマゾンに投稿された感想の数々を紹介します。ちなみにレビュー数は1527件。こんな数のレビューを見たのは初めてです。

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■高評価の感想

幸せになるために

「自分自身がどうすれば幸福になれるか」「人はいまこの瞬間から変われるし、幸福になることが出来る」。
一見すると胡散臭い新興宗教のようなセリフですが中身は違います。世間の常識を根底から覆す思想であるにもかかわらず、説得力に満ちています。
何度も読み返したい良書です。

面白い!

まだ読破してないけど、くどくどと抽象的に持論を言う形式ではなく、対話形式で面白い!今まで思いつかなかった視点からの話なので、斬新的!自分の引き出しが更に増えそう!

人生が楽しくなる

人の機嫌ばかり取らずに自分の思うままに生きる
サラリーマンの私にとって考えさせられます。
生きる意味、どういう人生を送りたいか
悩む貴方にはこういったものもおすすめです。

衝撃(*_*)

これ読んで、完全に世界が変わりました。今までの私には無かった概念で、
ほんとに出会えて良かった。

知って良かった

私の人生観ががらっと変わりました。
一度は読んでおきたい本です。
ママ友さん達にも大好評でした。

人生観が180度変わる本

最初は腑に落ちない点があるが全部一通り読むと点と点が繋がる。何回も繰り返し読みたくなる本。

強く正しく美しく

社会の独立した存在として、厳しいけれども気持ちのいい生き方の理想を提示してくれています

読む人を選ぶ図書

「偽って好かれるよりも、正直で嫌われろ」が座右の銘である俺としては、
久々に「わが意を得たり」と膝を叩きたくなるような、そんな気分で読めました。
途中、笑いどころでもないのに笑みがこぼれることもしばしば。
反面、この本は、受け入れられない人にはクソのように見えるだろうな、とも思いました。
「今、あなたは幸せでしょ?」って言われて、
「なるほど、よく考えればそうかもしれないな」と返せる人なら、問題なく読めると思います。

なんだ、そんなことだったのか

対人関係で悩んだ事のある人なら、すぐにでも読んだ方がいいです。

読み返しをおススメします

読後感は、とかく考え込みがちな悩みをシンプルに説いてもらった気持ちになります。実践は中々難しい時もあると思いますが、気持がやや楽になりました。読み返す価値のある良書なのでは。

何度も読み直したい!

対話形式で読みやすく一気読みしました。アドラーの思想は今の私にはすごく響き、この本に今、出会えて良かったです。人生を思い悩んでる人にはぜひとも読んで欲しいです本です!

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■評価の低い感想

読んだけど

目の前にある問題が解決するわけでもなく。
論点だけわかれば良い内容なので、長々と読むだけにしては時間の無駄でした。

なんだかすごく落ち込んだ

なぜこんなに評価されているのかわかりません。
読んでいてとても暗い気持ちになりました。
自分の弱いところを完膚なきまで打ちのめされる感じです。
参考になりそうな部分もありましたが、そこだけやっても意味がないのでしょう。
すんなりと入ってこない感じです。
私はどこかおかしいのでしょうか。

悩みの多い社会で

こういう風に生きるのは物凄く楽ですが、同時にすべてのものに興味が無くなっていきます。
それが現代を生きる人にとって幸せな事なのかと思うと正直疑問です。

確かに面白いが…

興味深く読めましたが、いささか乱暴な考え方のように思います。言うのは簡単だが、本当に可能でしょうか??本書でも理解することは容易であっても実践するのは難しいとあります。この考え方は、新鮮で、ある種の感銘を受けると思います。私も例に漏れません。ですが疑問が残ります。考え方が矛盾しているように思うのは、本の読み込みが足りないからでしょうか。繰り返し読んでみようと思います。

(引用:Amazon)

ツイッターでの感想

ツイッターでも「嫌われる勇気」の感想があふれています。若い世代にも浸透していることが分かります。いろいろな考え方がありますが、概ね高評価の感想が多い印象です。

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まとめ

「嫌われる勇気」についていろいろと紹介してきました。本当に様々な感想がありますね。この感想の多さが「嫌われる勇気」の力の強さを示していると思います。

 

この本が大好きになる人もいれば、大嫌いになる人もいます。まさに「嫌われる勇気」。本自身が中身の考え方を体現しているといえるでしょう。

 

いずれにしても一読しておきたい本であることは間違いありません。本に手が出なければ、ドラマ版を視聴するのもいいと思います。私はドラマ版「嫌われる勇気」を見ます!