2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」。大河ドラマで注目されるのは、キャストや脚本だけではありません。ナレーションにも注目が集まります。説明が必要な場面の多い歴史ドラマなだけに、解説役のナレーションは欠かせません。ナレーションが悪いとドラマの中にスムーズに入っていけないなんてことにもなりかねません。

 

今回は、「おんな城主 直虎」のナレーションを担当する中村梅雀さんについて詳しく紹介していこうと思います。実はかなり前評判がいいと噂されています。

ナレーションが視聴率を左右する?

NHKの大河ドラマ、朝ドラで毎回話題になるのは、ナレーションの存在です。「おんな城主 直虎」では歌舞伎役者の中村梅雀さんがナレーションをつとめます。そんなナレーションですが、実は絶滅の危機にあります。

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ドラマナレーションは絶滅の危機!?

現在ドラマでナレーションを聞けるのは、NHKの大河ドラマと朝ドラだけといっても過言ではありません。民間の放送局では、ナレーションがほとんどいません。民放でも、過去にはドラマにナレーションはつきものでした。「スクール☆ウォーズ」など名物ナレーターがドラマのヒットを支えましたよね。

 

他にも「西部警察」、「水戸黄門」などナレーションの存在はドラマに欠かせない存在でしたが、1990年代以降はその姿を消していきました。そして2017年生き残っているのは、NHKだけという状況になっています。絶滅の危機にあるドラマのナレーション。その存在意義とはなんなのでしょうか。

ナレーションが存在する意味

ナレーションの役割は、物語を視聴者に分かりやすく説明すること。ナレーションの中で多いのが、ドラマ冒頭で前回までのあらすじを解説する役割。話の流れを説明し、視聴者をドラマに集中させる役目があります。アニメなどでもこのような冒頭説明はナレーションが務めることがあります。「機動戦士ガンダムシリーズ」でもナレーションがついていることが多いです。

 

ドラマには必須の存在だったナレーション。しかし、最近ではカット割りや映像技術の進歩により、視覚的に説明可能な範囲が広がりました。わざわざナレーションを入れて説明しなくても良いようになりました。視聴者的にも言葉で説明されるよりも画で見せられた方が頭に入りやすいですよね。そんなワケで民放のナレーションは廃れていきました。

 

そんな状況で、大河ドラマのナレーションは生き残っています。今後も完全に廃れることはないでしょう。その大きな理由は、大河ドラマは説明事項が多いから。現代ドラマでは説明不要な時代背景の説明、歴史の流れの説明、膨大な人物の説明などなど大河ドラマは、その性質上説明しなくては伝わらない状況が多々あります。特にあまり有名ではない人物が主人公の場合は、ナレーションの説明能力に多くを求められます。

 

また、NHKには公共放送という背景もあります。より多くの視聴者が楽しめるように、説明係のナレーションが欠かせないのでしょう。

ナレーションに批判が殺到することも

NHK大河ドラマには欠かせない存在のナレーション。毎回の注目度も高く、高評価を得ることもあれば、批判されることも少なくありません。2014年の大河ドラマ「軍師 官兵衛」では、ナレーションの声に批判が集まりました。

「聞きとりにくい」「重すぎる」「怖い」などの声が集まっていました。たしかに独特で雰囲気のあるナレーションだったと記憶しています。しかしナレーションの一番の役割は説明。途中ケガでNHKアナウンサーに交代したようです。大河ドラマは多くの国民が注目する一大ドラマ。毎回ナレーションを務める人には少なからず批判の声が挙がります。

 

そんな大注目のナレーション。2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」では歌舞伎役者の中村梅雀さんがナレーションを務めることが決まっています。一体どんな人なのでしょうか。

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「おんな城主 直虎」ナレーションは誰?


「おんな城主 直虎」のナレーションは、歌舞伎役者の中村梅雀さん。中村梅雀さんは過去にも大河ドラマでナレーションを担当していたことがありました。また、俳優としても活躍中で、あの大人気シリーズにも出演していました。

中村梅雀のプロフィール

2017年大河ドラマ「おんな城主 直虎」でナレーションを務めるのは、中村梅雀さん。まずは、中村梅雀さんのプロフィールについて紹介していきます。

 

歌舞伎役者の家系に生まれ、自身も歌舞伎役者の道へ。歌舞伎役者として活躍しつつ、テレビや映画などにも多数出演。俳優という顔も持っています。大河ドラマにも多く出演経験があり、1995年の「八代将軍吉宗」で演じた徳川家康が評価され広く知られることになりました。

 

現在では、「土曜ワイド劇場」や「金曜プレステージ」、「水曜ミステリー」など2時間のスペシャルドラマに多く出演をしています。中でも「月曜名作劇場」の主演を務めた「釣り刑事シリーズ」は、シリーズが7作も作られる大人気シリーズに。(現在でも継続中)

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■名前
中村梅雀

■生年月日
1955年12月12日

■出身
東京都

■血液型
AB型

■主な作品

    ドラマ

  • 「文五捕物絵図」
  • 「五人の野武士」
  • 「やる気満々」
  • 「噂の刑事トミーとマツ」
  • 「真田太平記」
  • 「鬼平犯科帳」
  • 「銭形平次」
  • 「笑ゥせぇるすまん」
  • 「竜馬がゆく」
  • 「復讐するは我にあり」
  • 「水戸黄門 第38部」
  • 「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」
  • 「アリスの棘」
  • 月曜名作劇場「釣り刑事シリーズ」
  • 月曜名作劇場「赤かぶ検事シリーズ」
  • 金曜プレステージ「鬼刑事シリーズ」
  • 朝ドラ「なっちゃんの写真館」
  • 朝ドラ「てるてる家族」
  • 朝ドラ「つばさ」
  • 大河ドラマ「天と地と」
  • 大河ドラマ「新・平家物語」
  • 大河ドラマ「峠の群像」
  • 大河ドラマ「八代将軍吉宗」
  • 大河ドラマ「毛利元就」
  • 大河ドラマ「葵 徳川三代」
  • 大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」
  • 大河ドラマ「功名が辻」
  • 大河ドラマ「篤姫」
  • 大河ドラマ「平清盛」
  • 大河ドラマ「おんな城主 直虎」
    映画

  • 「海軍特別年少兵」
  • 「落陽」
  • 「釣りバカ日誌シリーズ」
  • 「ホーム・スイートホーム」
  • 「たそがれ清兵衛」
  • 「青の炎」
  • 「うさぎドロップ」
  • 「一命」
  • 「おかえり、はやぶさ」

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(引用:https://ja.wikipedia.orgより抜粋)

ナレーションの評価は?

中村梅雀さんの今までの出演作品をみてみると、歴代の大河ドラマに出演していますね。2017年の「おんな城主 直虎」を含めると11作品。ここまで出演している人も珍しいのではないでしょうか。もはやベテランですよね。

 

大河ドラマでナレーションは務めるのは「おんな城主 直虎」で2回目。最初にナレーションを務めたのは2000年の大河ドラマ「葵 徳川三代」。徳川光圀役(水戸黄門のあの人)とナレーションの二役でした。

 

他のドラマやラジオでも「声」の仕事は多数こなされている中村梅雀さん。渋くて聞き取りやすいナレーションとして定評があります。2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」でも安定したナレーションをつとめてくれるでしょう。

NHK「おんな城主 直虎」のHPに中村梅雀さんの紹介が掲載してあったので引用します。

井伊谷(いいのや)に伝わる伝説の「竜宮小僧」は水のそばに住み、人が見ていないところでこっそり人助けをしてくれる存在。そんな「竜宮小僧」のように、今作の語りは、直虎をはじめ井伊谷で懸命に生きる人々を優しく見つめ励ます。

(引用:http://www.nhk.or.jp/naotora/intro/narrator/)

「真田丸」のナレーション有働アナに賛否両論

2016年の大河ドラマ「真田丸」でナレーションをつとめたのは、NHKの人気ナンバーワンアナウンサー有働由美子さん。NHKのバラエティ番組「あさイチ」でも安定した人気を誇る有働アナのナレーションということで注目を集めました。アナウンサーとしても不動の人気を誇る有働アナのナレーションに賛否両論が集まりました。

聞きなれすぎてナレーションには向かない

有働アナのナレーションについて、ネットではいろいろな意見があるようです。

「有働さん悪くはないけど、余りに知名度が有りすぎて声聞くだけで有働さん、ってわかってしまうのがだめなんだよね」

「有働は別に下手とかじゃなくて聞き慣れすぎてて、自然とか動物のドキュメンタリー見てる気分になる」

(引用:http://www.j-cast.com/2016/01/12255325.html?p=all)

「聞きなれた声」だけに大河ドラマの世界に入れないという意見が目立ちます。NHKのアナウンサーの中でも大人気アナ有働さんならではの批判のされ方ですね。こればかりは、ナレーションの資質云々の話になってしまいます。

 

もちろん有働アナのナレーションについては、批判するコメントだけではありません。意見の大半は有働アナのナレーションを賛美するものでした。アナウンサーの実力をいかんなく発揮していましたよね。

有働アナのナレーションについてのコメント

有働アナ、ナレーションで徳川幕府滅ぼしたとして話題に

余談ですが、有働アナのナレーションの口コミを探していたら面白い話題を発見しました。「有働アナこそ最強」大河ドラマ「真田丸」でナレーションをつとめた有働アナ。有働アナのナレーションが、徳川幕府にとどめをさしたとして話題になっています。

 

ナレーションでここまで話題になるとはさすが有働アナです。

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まとめ

2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」のナレーションについて紹介してきました。紹介した内容をまとめます。ナレーションを務めるのは、歌舞伎役者の中村梅雀さん。大河ドラマでのナレーション経験や、ラジオ、ドラマなどでも「声」の仕事をこなすベテランです。

 

2016年の大河「真田丸」の有働アナほど話題性はないかもしれませんが、大河ドラマにぴったりのナレーションをしてくれること間違いなしです。2017年の大河「おんな城主 直虎」のナレーションに期待しましょう。