ドラマ「銀と金」、若手の演技派俳優・池松壮亮×リリーフランキーということで、放送前からかなり注目されていました。大人気コミックを原作にしていることもあって前評判もかなり多い注目ドラマでした。

 

しかし放送が始まると、低い評価がかなり目立つ。アマゾンレビューは、低評価が目立ちすぎています。ここまで低い評価には三つの理由がありました。評価を見ていくと、たしかに納得させられるものもあります。

ドラマ「銀と金」の評価が低すぎる

池松壮亮さんとリリーフランキーさんが出演するドラマ「銀と金」。漫画家・福本伸行さんの大人気コミックの実写ドラマ化です。

 

このドラマ「銀と金」の評価が続々と出ているのですが、評価がかなり低い。見る前の人がみたら、ちょっと見る気をなくすくらい評価が低いです。私の感想とは全く違ったので、正直意外でした。

 

評価が低い人の意見をいろいろ見ていると、低評価の理由はいくつか共通しているようです。低評価の理由は大きく三つ「原作との比較」「Vシネとの比較」「池松壮亮」。

 

気になったので評価をまとめてみました。

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ドラマ「銀と金」の評価が低い3つの理由

原作ファンからの評価が低い

ドラマ「銀と金」は、「アカギ」や「カイジ」で知られる大人気漫画家・福本伸行さんの人気コミックの実写ドラマ化です。「銀と金」は、「アカギ」「カイジ」よりは知名度は下がります。しかしその分熱狂的なファンが多いことでも知られています。まさに知る人ぞ知る名作という感じ。

 

そんな原作ファンの声が、ドラマ「銀と金」の低評価の中でも目立ちます。一部の評価を引用して紹介します。以下はアマゾンのカスタマーレビューからの引用です。(引用:https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B01N5JZ0VV)

 

多くのファンと同じく話の続きを待つ大好きな作品ですが、実写化すると何故こうなるのか。

債務者から金を絞る手口を債務者の隣で話す、病院で老人を殺す相談を老人のいる病室でする、仲間で人目の多いバーに集まって森田を待つ…。
銀王(そう言えば劇中でこの呼び名は一度も出てない)はこんなに分かりやすく弱みを作る迂闊な人物ではない。

原作がないなら最近の日本のTVドラマとしては良作といえるが、ファンの多い原作を見ていると原作レイプともいえる作品。

制作者は銀と金という作品を全く理解していない。

原作にはとても衝撃を受け森田と平井が好きでした。リリーフランキーも好きな役者だけど、原作の平井とは違う。

脚本、キャスト、演技、テンポ、すべてにおいて最低です。
原作の良さが台無しです。

 

私は原作漫画を読んでいないので、原作ファンの気持ちを100%理解することはできません。しかし、中には納得させる評価もありました。

 

例えば、「病院で老人を殺す相談を老人のいる病室でする」この点はたしかに私も違和感を覚えました。ドラマのあらすじや人物紹介によると平井銀二(リリーフランキー)は裏社会のフィクサー。用意周到で弱みを簡単に握らせる人物ではないという説明。

 

ドラマの中でも大物感はすごく出ていましたし、迫力もありました。でも隙がないかといえばそうでもない。ドラマの中には「迂闊だな」と思う点がいくつか。レビューの評価を見て改めて感じました。

Vシネファンからの評価が低い

ドラマ「銀と金」の実写化はこれが初めてではありません。実は過去にVシネマで映像化されています。タイトルは「闇金の帝王 銀と金」。中条きよしさんと豊原功補 さんが出演しています。

 

このVシネ版「銀と金」の評価がものすごく高い。原作の実写ドラマ化には低評価はつきものですが、「闇金の帝王 銀と金」の評価はすこぶる高い。

 

今回のドラマ「銀と金」の評価の中でも、Vシネマ版を引き合いにだして評価されている方が多かったのが印象的。好評価のVシネマを引き合いに出され、ドラマ「銀と金」は相対的に評価が低くなっているようでした。

 

Vシネマ版「銀と金」と比較している評価をピックアップして紹介します。以下はアマゾンのカスタマーレビューからの引用です。(引用:https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B01N5JZ0VV)

 

2話まで見ましたが、昔の中条きよし&豊川功補バージョンのほうがはるかにいいですね。

ドラマとVシネとの違いを一言でいうなら全体の雰囲気。
ドラマの雰囲気はおどろおどろしい、闇世界の恐怖を前面に表現したような作風です。対するVシネ版はドラマと比べるとかなりコミカル。思わずクスっとくる場面もあります。

実写版としては、Vシネの中条きよし版が、知性、人脈、金脈、迫力すべてを兼ね備えた底知れぬ魅力をまとった平井銀二を良く表現していると思います。

池松壮亮の演技の評価が低い

ドラマ「銀と金」の評価が低い理由の一つに、キャストの演技の評価があります。特に主演の池松壮亮さんとリリーフランキーさんの演技については、評価が多く集まっていました。

 

リリーフランキーさんの演技については、「迫力がある」「色気がある」「シャワーシーンを入れて」などなど好評価の数々。女性の評価が多いかと思いきや、男性からも多くの好評価でした。

 

リリーフランキーさんは、原作者・福本伸行さんの猛プッシュで決まったキャスト。原作者の福本伸行さんは「ある意味、素で、平井銀二、いけるんじゃないかな…って」と語っています。評価をみる限り、この狙いは当たっているようです。

 

一方、池松壮亮さんの評価はあまり高くありません。私はドラマ「とめはねっ」からの池松壮亮さんファンなので、ちょっとショックです。低評価の理由としては「演技が微妙」「迫力が足りない」というもの。

 

若手俳優の中でも演技派として数々の映画に主演している池松壮亮さんですが、ドラマ「銀と金」の評価に関しては演技が微妙と言われてしまっています。この点に関しては、私は同意できませんでした。演技上手く見えたのになぁ。

 

ただ、迫力不足は否めないという点は少しわかる気がします。池松壮亮さんは身長172cmと少し低め。見た目的な迫力はありません。外見の印象も評価につながっているのかもしれません。

 

しかし迫力という点でいえば、ドラマ後半から上げていけばいい。序盤は今くらいの迫力がちょうどいいとも思います。

 

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ドラマ「銀と金」 評価まとめ

世間的には、評価が低いと言われるドラマ「銀と金」。いろいろな口コミや評価を見てきました。思ったのは「ドラマ単体で見れば評価は高い」ということ。下記のアマゾンカスタマーレビューが全てを表現していると思います。

 

★★☆☆☆「銀と金」と謳わなければ星は+2でも良い

(引用:https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B01N5JZ0VV)

 

アマゾンのカスタマーレビューをみると、たしかに低評価が目立ちます。しかしその多くが、原作やVシネマと比較しての評価が多い印象。出来の良い過去作品と比べると、相対的に評価が低くなるのは当たりまえ。

 

ましてや、熱狂的ファンの多い「銀と金」であれば、その傾向は強くなるのではないでしょうか。私だって好きな漫画が実写化されると低評価してしまいがち。(ドラゴンボールの実写化の時は「フザケンナ!」と思っていましたww)

 

好きな作品だからこそ、熱くなってしまうんです。「そうじゃない」「原作ではこうだ」と言いたくなる。好きで思い入れのある作品だからこそ口を出したくなる。これは避けようがありません。

 

低評価が多いのは、ドラマが注目されている証。また、今回は低評価のみを集中してピックアップしていますが、全体としてみれば高評価の数も多い。ただ、低い評価が目立つというだけです。

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原作を知らない私の評価

最後に原作漫画を読んでいない私の感想を書こうと思います。個人的な感想なので、異論反論あると思います。あくまで一個人の感想として受け取ってください。

 

ドラマ「銀と金」を見て思ったのは、「リリーフランキーがいい」でした。リリーフランキーさんが演じるのは、裏社会のフィクサー・平井銀二。大金を簡単に雑に扱う大物です。

 

決してリリーフランキーさんの演技がうまいとは思いません。セリフが棒読みに聞こえるという評価を否定はしません。しかし私はそれも含めてすごく「いい」と思いました。

 

原作者の福本伸行さんもコメントしていますが、「ある意味、素で、平井銀二、いけるんじゃないかな…って」という言葉の通り。いつもテレビで見るリリーフランキーさんのままの印象。でもだからこそ恐い。

 

いつものリリーフランキーさんの口から「金を掴めば、世界が曲がってみえるぞ」「人はみな悪だ」など実生活では使わない言葉が飛び出します。しかも真顔で。このギャップが恐ろしく感じる原因だと思います。

 

原作を知っていると、また評価の仕方は変わってくるのでしょうが、個人的にはとても面白いドラマだと思います。ドラマ「銀と金」の今後がとても楽しみです。