NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の監督について調べてみました。過去に監督した作品や、監督の評判などなど。調べていくうちに、賛否が分かれている監督であることが分かりました。賛否が分かれる理由は、過去に携わった2作品に関係していました。
おんな城主 直虎の監督は誰?
2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」、視聴率はまずまずの出足。前回の大河ドラマ「真田丸」が人気作なだけに比較されがちですよね。そんな大河ドラマ「おんな城主 直虎」の監督について調べてみました。監督のネットでの評判は賛否両論。その理由は監督の過去作品が関係していました。
まずは、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の公式HPからスタッフ情報を紹介。
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- 脚本:森下佳子
- 音楽:菅野よう子
- テーマ音楽指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
- テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
- 題字:Maaya Wakasugi
- 語り:中村梅雀
- 制作統括:岡本幸江
- プロデューサー:松川博敬
- 演出:渡辺一貴
- 演出:福井充広
- 演出:藤並英樹
スタッフ情報の中に”監督”の名前はありません。実はテレビドラマ業界では監督の代わりが演出家だそうです。「監督=演出=ディレクター」みたいですね。つまり「おんな城主 直虎」の監督は、演出の渡辺一貴さん、福井充広さん、藤並英樹さんの三人にあたるわけですね。※この記事では便宜上”監督”と書きます。
一番上に名前のある渡辺一貴さんがチーフ演出だそうで、総監督的な役割ですね。この記事では総監督(チーフ演出)・渡辺一貴さんを中心に紹介していきますね。渡辺監督の過去作を調べてみると、賛否が分かれる理由も分かるできる気がしました。
渡辺一貴監督とは?
テレビドラマの監督(演出)は、そのテレビ局に所属していることがほとんどだそうです。それはNHKでも同じ。残念ながら渡辺監督の詳細プロフィールは分かりませんでしたが、携わった作品を見るとNHK所属だとわかります。過去作品は調べた限り全てNHKの作品でした。まずは、渡辺監督が携わった作品を一気に紹介していきます。
渡辺監督の過去作品まとめ
まずは一気に渡辺監督の過去に携わった作品をまとめてみました。監督のキャリアは長いようですね。最初の作品は1997年のドラマ「恋愛キャリア活用会社」。その後も大河ドラマ「葵 徳川三代」や、話題になったドラマ「盲導犬クイールの一生」など人気作品が多い印象。あと大ヒットとなった朝ドラ「ちゅらさん」も担当してますね。
この経歴なら絶賛されることはあっても、批判されることは少ないのではないかと思っていました。しかし、批判の対象は最近携わった2作品が深く影響していました。2012年の大河ドラマ「平清盛」と、2015年の朝ドラ「まれ」の二つ。この二作品がなぜ渡辺監督の評判を落としているのか。詳しく紹介していきます。
- 「恋愛キャリア活用会社」
(1997) - 「必要のない人」
(1998) - 「大河ドラマ 葵 徳川三代」
(2000) - 「ちゅらさん」
(2001) - 「恋セヨ乙女」
(2002) - 「緑のクリスマス」
(2002) - 「盲導犬クイールの一生」
(2003) - 「慶次郎縁側日記」
(2004) - 「ミニモニ。でブレーメンの音楽隊」
(2004) - 「名探偵 赤富士鷹/愛しのサンドリヨン」
(2005) - 「勉強していたい!」
(2007) - 「マサさんがゆく~三重・志摩編~」
(2007) - 「監査法人」
(2008) - 「リミット -刑事の現場2-」
(2009) - 「龍馬伝」
(2010) - 「平清盛」
(2012) - 「ガラスの家」
(2013) - 「お葬式で会いましょう」
(2014) - 「まれ」
(2015) - 「おんな城主 直虎」
(2017)
渡辺一貴監督の評価は?
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の渡辺監督のネットの口コミを紹介していきます。基本は期待している人多数ですが、中には不安視する声もありますね。不安要素はやはり「まれ」と「平清盛」。でもよ~く見るとこの二作品を絶賛する人もいるんですよね。
@kamo1868 ごちそうさんの脚本に劇中音楽、そして龍馬伝・平清盛の演出を手掛けた渡辺一貴氏の組み合わせだけでも見る要素はあったのですが、この予告編を見ただけでも、良い印象を受けました。
— 純さんちのライオン (@njliner_Z0) 2017年1月7日
#ごちそうさん 好きだったしな~と軽い気持ちで流してた #おんな城主直虎 気が付いたら、演出が渡辺一貴さんじゃん!亀之丞が平次じゃん!信西(阿部サダヲさん)も忠度(ムロツヨシさん)も出てくるじゃん!と、なんか違うところで盛り上がってしまった… そしてまた見たくなる #平清盛 …
— 若宮 (@wkmy8) 2017年1月8日
3年ぶりに『平清盛』の録画を観ている。
渡辺一貴の演出は少年ジャンプのノリでサイコー。— 彩 (@ayachin111) 2015年7月22日
オープニング、物語性高くて面白いなあ。今までにないタイプだ。チーフ演出は #平清盛 でセカンドだった渡辺一貴Dか。#おんな城主直虎 #NHK
— itmofnw (@itmofnw) 2017年1月8日
これ、本当に渡辺一貴さんの演出なん? #直虎
— B2B (@umahh) 2017年1月8日
あっ、『おんな城主 直虎』のメイン演出(おそらく)の人、清盛でもかなり登板してた渡辺一貴さんだ。キャストもキャストだし、これは結構期待して良いのでは。
— 長谷川マン (@hellsing_sword) 2016年7月12日
直虎の演出の渡辺一貴の近作はリミット2、龍馬伝、平清盛。まあここまでは「ふうん」という感じだが、最新が「まれ」という…。
— バンビーナ (@9_bambina) 2015年8月25日
印象的なのは、「少年ジャンプ的」「トリッキーな演出」などの口コミ。渡辺監督の作品は、型破りなものが多いようです。多かった口コミをピックアップしてまとめてみました。
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■絶賛する声
- 今までにない感じが面白い
- 渡辺監督だから直虎も見る
- 予告編だけすでに面白い
■不安視する声
- “まれ”の監督だから・・・
- 演出(監督)が嫌いだから期待できない
渡辺一貴監督が賛否両論なワケ
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」、渡辺監督の評判の賛否が分かれている理由は原因は二つ。一つ目は、大河ドラマ「平清盛」。二つ目は、朝ドラ「まれ」。それぞれ詳しく説明します。
原因①「大河ドラマ 平清盛」
松山ケンイチさん主演の2012年の大河ドラマ「平清盛」。その名の通り、平清盛の生涯を描いた大河ドラマです。平清盛が主人公に選ばれたのは、1972年の「新・平家物語」以来40年ぶり。そのことでも話題になりました。渡辺監督は、この作品にも監督(演出)として参加しています。
実はこの「平清盛」の視聴率がすこぶる悪い。大河ドラマ史上最低視聴率を記録してしまいます。平均視聴率は12.0%(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)。前年の大河ドラマ「江」は17.7%。後年の「八重の桜」は14.6%。平清盛の低い視聴率が露呈するかたちとなりました。
一部では人気の高い作品ですが、メインの視聴者のウケは悪かったようです。そんなワケで、参加していた渡辺監督もその評判を落とすことになったようです。一部ファンからは期待する声もあるようですが。
原因②「朝ドラ まれ」
土屋太鳳さん主演の朝ドラ「まれ」。この作品にも渡辺監督は携わっています。この「まれ」も評判が良くない。視聴率は大台の20%割れ。ネットでも批判の口コミが相次ぎました。「設定がブレブレ」「主人公が何をやりたいのかわからない」「笑い部分が寒すぎる」などなど。脚本だけでなく、演出部分にも批判は及びました。
渡辺監督が携わった最新作ということで、2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」へも不安視する声が飛び火したようです。
3行まとめ
大河ドラマ「おんな城主 直虎」の監督について紹介してきました。内容を3行でまとめます。
- 「おんな城主 直虎」監督に賛否両論
- 批判の原因は過去作が関係
- テレビドラマは監督=演出
最後に私の感想を書きます。私は今までテレビドラマを見る時に、監督に注目していませんでした。今回注目して驚いたのは注目している人が多いこと。渡辺監督の名前をツイッターで検索したら、かなりの数のツイートが投稿されていました。
私は渡辺監督の過去作の朝ドラ「まれ」を楽しみに見ていたひとりです。正直な感想を言うと、ストーリーに納得いかない部分もあるし、笑いが寒い部分もありました。しかしそれが決定的にダメだったかと言われるとそうでもありません。結論から言うと「まれ」は面白かったです。多少の欠点はありつつも、私は最後まで「まれ」を楽しく見れました。久しぶりに離脱せずに見れた朝ドラでもあります。
「おんな城主 直虎」も毎週楽しく見ています。だから、今回渡辺監督を調べてみて、不安視する声が多いことに驚きました。口コミを読むとたしかに納得できる部分もあります。過去作品が低視聴率だと疑ってしまいますよね。しかし人気作品に多く携わっていることも事実。人気作の方が多いくらいです。
渡辺監督は、「盲導犬クイールの一生」「ちゅらさん」「龍馬伝」など話題作や人気作なども多く手掛けています。その実力は証明されているはず。視聴率の低い「平清盛」や「まれ」も一部ファンからは好評のようですし。なにより放送中の「おんな城主 直虎」の評判がいい。
今後も渡辺監督の作品に注目していこうと思います。