TBS系列で放送される2018年の新ドラマ「アンナチュラル」。そのタイトルの意味を調べてみました。

 

視聴率保証女優と呼ばれる石原さとみさん主演とあって、早くも話題になっているドラマですが、そもそもそのタイトル「アンナチュラル」とはいったいどういう意味なんでしょうか。

 

ドラマが始まる前にちょっと予習も兼ねて調べてみました。タイトルに込められているメッセージなども推察してみたのでご紹介します。

 

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アンナチュラルに込められた意味

 

新ドラマ「アンナチュラル」のタイトル「アンナチュラル」とはいったいどんな意味なのでしょうか。

 

ドラマのタイトルってかなり重要ですよね。CDをジャケ買いするように、タイトルでそのドラマに興味を持つ視聴者の方も多いと思います。

 

今回のドラマ「アンナチュラル」は英単語Unnaturalが使われていますね。意味がなんとなく分かると言う人も多いのではないかと思いますが、実際どんな意味なのか、そしてドラマ内ではどのような意味になっているのか考察してみました。

 

調べてみて、個人的に英単語の意味が意外でした。なんとなく想像していたものの他にもたくさんの意味があり、それがドラマ内でどう表現されて行くのか、とても興味が沸きました。

 

早速ですが、「アンナチュラル」の直訳の意味とドラマの中での意味をまとめたものをご紹介します。

 

①「直訳の意味」

英和辞典でアンナチュラル(Unnatural)を調べて見ると、主な意味として以下が載っていました。

 

―不自然な、異常な、変態的な、人情に反する、人道にもとる、残忍な、わざとらしい、気取った

 

「不自然な」という意味はなんとなく想像していましたが、もっと色々な意味があることが分かりました。中でも「人道にもとる」、「残忍な」というのは殺人などを連想させますね。更に「わざとらしい」「気取った」というのも気になります。ドラマの中での誰かのことを指すのか、そういう人物も登場するのでしょうか。

 

ドラマ「アンナチュラル」、タイトルの意味だけ見ても相当奥が深そうですね!

 

②「ドラマの中での意味」

「アンナチュラル」の単語としての意味が分かったところで、ドラマ内での意味についてみていきたいと思います。

 

主人公・ミコト(石原さとみ)の職業は、死因究明のスペシャリストである解剖医。彼女が許せないことは、「不自然な死(アンナチュラル・デス)」を放置すること。不自然な死の裏側には、必ず突き止めるべき真実がある。偽装殺人・医療ミス・未知の症例…。しかし日本においては、不自然死のほとんどは解剖されることなく荼毘に付されている。その現実に、彼女は個性豊かなメンバーと共に立ち向かうことになる。

 

こちらがドラマ「アンナチュラル」のおおまかなあらすじになります。やはり、「不自然な死(アンナチュラル・デス)」を中心に話が進んで行くものと思われます。

 

ただ、先程調べた単語「アンナチュラル」の意味からすると、偽装殺人などでは「人情に反する、人道にもとる、残忍な」という意味がしっくりきますね。

 

あらすじからはまだ「わざとらしい、気取った」とい意味は見て取れないのですが、主人公のミコトは「とある事情から、人の『生の権利』が脅かされることに猛烈に反発する。この世に美しい死はなく、死んでしまえば終わりだと考えている。」ようなのでそのあたりに絡んでくるのでしょうか。とある事情と言うのも気になります。

 

日本に新設された死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」がドラマの舞台となるのですが、そのUDIでミコトと共に働く仲間達もまたクセが強いようです。

 

特に中堂班の筆頭医である中堂系(井浦新)は、経験豊富でありながら、元は日彰医大の法医学教室にいたが、トラブルで放逐されたという噂があり、UDIラボに来て1年になるが、態度が悪く口も悪いため、チームを組む臨床検査技師がすぐに辞めてしまい記録員もいないままという変わり者です。倫理観がぶっ壊れており目的のためには手段を選ばないため、ミコトとしばし衝突します。また、葬儀屋とのネットワークがあり、何かを捜させているようです。

 

この中堂という人物も何か過去があるという訳ですね。その過去が「アンナチュラル」なものなのでしょうか。葬儀屋とのネットワークというのが何なのか気になりますね。

 

しかし、すべてが「不自然で異常な」のかと思いきや、UDIで働くメンバーも普通の人と変わらない日常を持っていて、恋に悩み、家族関係に苦しみ、合コンにも行けば、おいしい食事も食べる。時にケンカをし、友情を育む。感情を抑えて仕事をしようと思いながらも、遺族に共鳴し涙してしまうこともある…。ということで「アンナチュラル」に対して対義的な「ナチュラル(普通)」な姿も描かれているようです。

 

不自然死(アンナチュラル・デス)を描いた内容なのにタイトルでデスが省かれているのは、英単語Unnaturalにある様々な意味がメッセージとして込められているからなのかなと思いました。

 

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アンナチュラル(不自然死)の意味

 

ここでは、アンナチュラル(不自然死)の意味についてまとめてみました。

 

今までそんなに死について考えたこともなく、知識としてはドラマで耳にする程度だったので、この機会に不自然死だけでなく他にどのような死があるのか、その意味も合わせて調べてみました。

 

ドラマを見る前に死についての知識があると、見易いかもしれませんね。

 

個人的には全体の死における不自然死の割合に驚きました。不自然死というくくりを知らなかったというのもありますが、実はこんなのも不自然死扱いなんだとちょっと勉強になりました。

 

ここからはアンナチュラル(不自然死)の意味を、他の死の意味と共にご紹介していきますね。

 

①変死

「事故死・他殺・自殺など、ふつうでない死に方で死ぬこと。」と辞書には載っています。

 

もっと言うと、法医学上では、医学的な死因はどうであろうと、異常な状況下にある死体を変死体と言い、外因死、あるいは疑わしいので死体解剖して初めて病死と判明するもの、さらには死因不明のものなどが変死に含められているそうです。

 

殺人はもとより、原因不明の死も変死に入るのですね。ドラマなどでよく耳にする言葉で、怖いイメージがありますが、一口に変死といっても色々あるのですね。

 

ドラマ「アンナチュラル」でミコトたちが解明していく「死」の多くは、この変死に属していそうですね。

 

②自然死

外傷や病気などによらず、生活機能の自然衰退によって死ぬこと。つまりは老衰死。

 

辞書には、自然死の意味は、上記のように記載があります。

 

疾病その他の原因がなく死に至ることで、いわゆる寿命を全うしたものとされるのですが、実際には、完全に老衰死あるいは自然死といわれる状態がみられることはほとんどないそうです。病気や事故ではなく、寿命で死ぬ、というのは一番望ましい死の形ですよね。

 

自然死、つまりナチュラル・デスは、死因究明のスペシャリストである解剖医・ミコトたちとは無縁の死なのでしょうか。それともここにも何か隠れたアンナチュラルさがあったりするのでしょうか。

 

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③不自然死

人の死は,大きく病死などの自然死と不自然死(外因死)とに分けられる。不自然死はさらに,犯罪死(殺人や傷害などによる死)と非犯罪死(自殺や自過失などによる死)とに分けられる。この分類において,どちらの死であるかが不明なもの,すなわち,外因による死であることには間違いないが,その死が犯罪によるものであるか否かについては,さらに調査を要するものを〈変死〉という。

 

こちらが不自然死の意味になりますが、不自然死の中に変死が入っている感じですね。自然死の反対にはなりますが、不自然死はさらに細かく分類されているようです。自然死は少数ということなので、ほとんどの死がこの不自然死に分類されそうです。

 

ドラマ「アンナチュラル」ではこの不自然死を解明していくということのようですが、ひとくくりに不自然死といっても様々な形の死がありますね。ドラマとは言え、解剖医という本当にある職業なのでちょっとドキドキします。

 

今回脚本を担当された野木亜紀子さんは、実際に法医学の先生方を取材されたそうで、「”7K”といわれる法医学者が、いま日本にどれだけ必要なのか? そんなメッセージを込めながら」書いたそうです。リアルな法医学の世界が見られそうですね。

 

アンナチュラル脚本家は野木亜紀子【逃げ恥ファン歓喜!!】