ドラマ「FINAL CUT(ファイナルカット)。タイトルになっている「FINAL CUT」。言葉の意味を調べてみました。
実は英語圏では、一般名詞として使われている言葉のようです。
劇中で使われる意味とも通底する部分がありました。というワケで「言葉自体の意味」と「劇中での意味」をそれぞれ紹介していきます。
主人公の慶介(亀梨和也)が、「ファイナルカット」という復讐方法をとる理由にも深い意味がありました。
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FINAL CUT(ファイナルカット)言葉の意味は?
亀梨和也さん主演のドラマ「FINAL CUT(ファイナルカット)」。「FINAL CUT」というのは聞きなれない言葉ですよね。
実は、英語圏では一般名詞として普通に使われています。
ただ言葉の意味を紹介するだけでは面白くないので、ウィキペディアに掲載されていた「ファイナルカット」の意味を3つ紹介していこうと思います。
見当違いな意味に感じるかもしれませんが、実は劇中で使われる意味と近いものもあります。

劇中で使われる意味は、また別じゃ。しかし、直訳を知ることでタイトルの裏に隠された意味を知ることができるかもしれんの~。深読みしすぎかもしれんが・・・。
意味①
一つ目の意味は、「映像作品の公開用最終編集版」。
映画やテレビ番組などは、映像を編集して完成させます。編集が完了し、公開できるとなった映像を「ファイナルカット」と呼ぶようです。
ちなみに、「ファイナルカット」と関連して使われるのが、「ディレクターズカット」。
ウィキペディアによると、プロデューサーによって不本意な編集が行われた監督が、「ファイナルカット」とは別に用意して公開するものが「ディレクターズカット」と呼ばれるようです。
「final cut」は一般名詞として使われているようですね。
ですが、ドラマ「FINAL CUT(ファイナルカット)」の中で使われる意味とは違うようです。
意味②
二つ目の意味は、「映画のタイトル」。
「ファイナルカット」は、何度も映画のタイトルとして使われているようです。ドラマ「FINAL CUT(ファイナルカット)」の劇中の意味とは離れてしまいますが、一応一覧でまとめてみますね。
→アメリカで公開されたSFサスペンス映画。ロビン・ウィリアムズ主演。
■「ファイナル・カット」(1998)
→イギリスで公開されたモキュメンタリー映画。ジュード・ロウ主演。
■「ブレードランナー ファイナル・カット」(2007)
→アメリカで公開されたSF映画。ハリソン・フォード主演。ブレードランナーシリーズ。
■「FINAL CUT」(2018)
→日本で放送されるテレビドラマ。亀梨和也主演。
ウィキペディアに掲載されているだけでも、4作品が「ファイナルカット」というタイトルを使っています。まあブレードランナーはちょっと違いますが汗。
人気のタイトルであることは間違いないようです。
意味③
三つ目の意味は、「ビデオ編集ソフトの名前」。
アップルが販売するマック向けのソフトウェアが「Final Cut」。現在も更新され続けている人気のビデオ編集ソフトです。
映像を編集するソフトですね。マックユーザーであれば知っている方も多いと思います。
これも言うまでもなく、ドラマ「FINAL CUT(ファイナルカット)」の劇中で使われる意味ではありません。ただ、「動画編集」という点では近いものがありますね。

英語の意味を調べてみた結果じゃが、「動画編集」という意味が共通してあるようじゃの。
・・・というワケで、以下からが本題じゃ。回りくどくてすまなんだ。
「FINAL CUT」ドラマの中での意味
ここからが本題です。ドラマ「FINAL CUT(ファイナルカット)」の劇中での意味を紹介していきます。
「FINAL CUT」の意味、そしてその言葉に隠された意味も深読みしていきます。まずは、ざっと「FINAL CUT(ファイナルカット)」のあらすじを紹介していきますね。
12年前。慶介の母親・恭子が経営していた保育園で殺人事件が起こった。何者かによって園児が殺されたのだ。警察は捜査を進めるが、犯人は見つからない。
マスコミは、この残忍な事件を競って報道した。その中でも特に過激な報道をしたのが、百々瀬(藤木直人)が司会を務める「ザ・プレミアワイド」。百々瀬は、番組内でまるで保育園の経営者である恭子が事件の犯人であるかのように伝える。
このことがきっかけで、恭子は非難の目線にさらされることになる。追い込まれた恭子は、自ら命を絶った。幼い慶介は、何もできず母親を救うことができなかった。
12年後、慶介は母親を死に追いやった者たちへの復讐計画をスタートさせる。SNSというメディアを使い、次々とターゲットを追い詰めていく。

あらすじの中で印象的なのは「SNS」という言葉。これが慶介にとっての武器となるようじゃ。
人生が終わる致命的な映像
ドラマ「FINAL CUT(ファイナルカット)」の劇中で使われる「ファイナルカット」。言葉の意味は以下のとおり。
「人生が終わる」とはいっても、直接死ぬワケではありません。映像を見て死に至るのは、「リング」の呪いのビデオくらいです。
「人生が終わる」とは、「社会的に終わる」という意味ですね。
日本でも社会問題になっている「リベンジポルノ」を想像すると分かりやすいかもしれません。これも復讐のために、プライベートの写真をネット上に公開・拡散するというもの。
「ファイナルカット」も「リベンジポルノ」と同じ使われ方をしています。
FINAL CUTを復讐に使う意味
「公開されるとその人の人生が終わる致命的な映像」。その映像を武器に、中村慶介(亀梨和也)は復讐を進めていきます。
気になるのは、「なぜ映像という手段をとるのか」。
母親と同じ目に合わせる
復讐の手段はいくつもあります。なぜ慶介は、間接的な「映像」という手段にこだわっているのでしょうか。その理由は、慶介が復讐を行う理由にあります。
慶介が復讐を行うのは、「母親を殺されたから」。
慶介の母親は、メディアの偏った報道によって事件の犯人扱いされて、追い詰められて自殺してしまいました。
慶介は母親を死に追いやった人物たちに対して、母親と同じ目に合わせようとしています。「目には目を。歯には歯を」という精神ですね。
社会問題だから
公開されると人生が終わる「ファイナルカット」。少し前までは成立しなかった復讐方法だと思います。
ですが、今の時代はSNSで誰でも動画や画像を簡単に世界に公開することができます。SNSとネットが普及した今の時代だからこそ成立する復讐方法です。
便利な世の中ですが、「バカッター」「リベンジポルノ」のような社会問題も生んでいます。そんなSNS時代だからこそ、「FINAL CUT(ファイナルカット)」というドラマが生まれたのかもしれません。
「ファイナルカット」って、誰でもできそうな復讐方法ですもんね。社会問題になっていることもあり、リアリティがあります。だからこそ、ちょっと怖い気がします。
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最後の結末はどうなる?
青年の復讐を描くドラマ「FINAL CUT(ファイナルカット)」。
最後の結末はどうなるのでしょうか。原作なしのオリジナルドラマなので、結末は私の予想になってしまいます。ですが、物語が辿るのはいずれかの結末になると思います。
復讐劇の結末は、ほぼ以下3つに当てはまります。そして、バッドエンドが多い・・・。
- 復讐を達成する
- 復讐が失敗する
- 復讐を途中でやめる
私は、「FINAL CUT(ファイナルカット)」は「復讐を達成する」という結末になると考えています。ですが、復讐を達成した慶介(亀梨和也)も何かしらの報いを受けそうな予感。
バッドエンドを予想します。
もしかしたら、慶介自身が「ファイナルカット」を突きつけられてしまう事態もあり得ます。
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