吉高由里子さん主演のドラマ「正義のセ」。原作は阿川佐和子さんのベストセラー小説です。

 

これまでに4冊刊行されています。「商品情報」「阿川佐和子さんのコメント」「クチコミ」などをまとめて紹介していきます。

 

クチコミは絶賛の嵐でした。ベストセラーのシリーズの人気は伊達ではありませんね。

 

【関連】正義のセ 脚本家は松田裕子【ごくせん、L・DK、タラレバ…】

 

正義のセ|原作は小説【4冊発売中】

 

※以下では、文庫版の「正義のセ」を紹介しています。

 

①「正義のセ ユウズウキカンチンで何が悪い!」

 

内容
東京の下町にある豆腐屋で生ま育った凛々子。まっすぐな性格の彼女は、小学5年生の時に起こったある出来事がきっかけで、検事となった。検事になった凛々子には様々な困難が待ち受ける。

 

交通死亡事故の案件では、被疑者の生い立ちを知り、法律と情の間で揺れ動く。恐喝事件では、いまだかつてない大失敗をやらかす。迷いながらも、凛々子は自らの求める正義を見つけていく。

 

笑って、泣いて、決断をする。

 

新人女性検事・凛々子の成長物語が描かれる。

 

②「正義のセ2 史上最低の三十歳!」

 

内容
検事となって5年目。凛々子は、女性を狙った凶悪事件を担当することになる。同じ女性として、気合十分の凛々子。早速取り調べにかかる。

 

そして、物語は思わぬ方向に進んでいく。

 

同期・順子の恋愛スキャンダル。父親の浮気疑惑。さらに、神蔵守からの突然のプロポーズ。凛々子のプライベートは波乱に満ちていた。

 

そして、決断を下す凛々子。しかし、凛々子の下した決断がもとで、大きなトラブルを呼び込んでしまう。「正義のセ」第2弾!

 

③「正義のセ3 名誉挽回の大勝負!」

 

内容
小学生からの同級生であり、親友の明日香。凛々子は彼女に裏切られる。明日香の書いた記事によって、誤審を暴かれたことで、失業のピンチに陥る。

 

それでも凛々子は事件の捜査を諦めない。捜査を進める中で、凛々子はある事実に気が付く。冤罪犯は、他の罪を犯していたのだ・・・。

 

被害女性を訪ねる凛々子。しかし、その女性からは拒絶されてしまう。事件の裏には親友・明日香の影が見え隠れしていた。凛々子の友情はどうなってしまうのか。

 

「正義のセ」第3弾!

 

④「正義のセ4 負けっぱなしで終わるもんか!」

 

内容
兵庫県尼崎に転勤してきた凛々子。彼女のもとにある告発状が届く。汚職事件に関するものだ。凛々子は、その告発状をもとに事件を取り調べていく。

 

しかし、証拠は思うように集まらない。さらに、何故か上司はガサ入れの許可を出そうとしない。理不尽な上司、関西弁の青井刑事。凛々子は事件の調査を進めていく。

 

そんな中、幼馴染の紹介である俳優と知り合う。凛々子とその俳優に恋の予感が・・・?

 

「正義のセ」第4弾!

 

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原作者は阿川佐和子【正義のセが生まれたきっかけ】

■名前
阿川佐和子

■主な作品
「朝のホットライン」
「ビートたけしのTVタックル」
「サワコの朝」

引用:https://ja.wikipedia.orgより抜粋

 

ドラマ「正義のセ」の原作者は、阿川佐和子さん。エッセイスト、小説家、タレントとして活躍されている方です。特にエッセイストという印象が強いかもしれませんね。

 

ただ、最近はドラマ「陸王」や「セシルのもくろみ」に女優として出演。演技力の高さで、話題になっていました。

 

そんな阿川佐和子さんの著作である「正義のセ」。ドラマの原作となった小説は、ある偶然がきっかけで生まれたようです。

 

原作「正義のセ」が生まれたきっかけ

何か面白い題材ないかな…と思っていた時に、たまたま女性検事とゴルフでお会いしたんです。生身の女性検事に会うのは初めてだったので、質問攻め。

 

阿川佐和子さんがゴルフで偶然に出会った女性が検事だったことがきっかけ。その方を質問攻めにしたそうですね。

 

その質問がもとになって、原作「正義のセ」が生まれたのだと言います。

 

検事の飲み会に参加

チャンスがある度に、検事さんの飲み会に参加させていただいたり、裁判を見学したり。検事さんといっても色んな方がいらっしゃるんですよね。刑事さんの飲み会にも参加しましたね。

 

阿川佐和子さんは、「正義のセ」を執筆するにあたって膨大な量の取材を行ったそうです。コメントの中では、検事の飲み会に参加したエピソードを語られていますね。

 

取材の中で、夫婦で検事をされている方や、ベテラン検事さん、新人検事さんなど、様々な検事さんに取材を行ったそうです。「正義のセ」がリアリティに溢れているのは、この膨大な取材あってこそなんですね。

 

検事だけでなく、刑事側にも取材をしているという点がぬかりないですね。

 

一番苦心しましたね

事実関係に間違いがないか、というところに一番苦心しましたね。ドラマ性にとらわれて、本職の検察官や刑事さんが読んだ時に「甘いね」「これは違う」とは思われたくなかったので(後略)

 

「正義のセ」は、検事の女性が主人公。業界に特化したいわゆる職業モノ。専門的な事柄も多く出てきます。

 

そこで阿川佐和子さんが苦労したというのが、「事実関係」。膨大な取材の中には、膨大な裏どりがあったようです。本物の警察官や、新聞記者、検事の方の協力があったようです。

 

阿川佐和子さんは、コメントの中で「プロが読んでも納得していただけるものにしたかった」と語っています。

 

阿川佐和子さんのプロ根性が込められた作品だということが伝わってきました。これらの膨大な作業の果てにベストセラーとなり、さらにドラマ化とつながったようです。

 

原作本の評価は?

 

ドラマ「正義のセ」の原作本の評価をまとめてみました。

 

部分的に否定する声はあるものの、一方的に批判している声はほぼありませんでした。やはりベストセラーということもあり、絶賛している声が圧倒的に多いです。

 

「元気が出た」「映像化向き」など、5つの印象的な声を紹介していきます。個人的には4つ目のクチコミを読んで、「正義のセ」への期待値が爆上がりしました。

 

原作本「正義のセ」5つの感想
  • ①「もう一人の阿川さん」
  • ②「映像向きかと」
  • ③「こんなに書けるのか」
  • ④「気持ちの良いラスト」
  • ⑤「元気が出る」

 

①「もう一人の阿川さん」

口コミ002

小説も面白い!阿川佐和子さんといえば、エッセイだったけど小説も面白い!凛々子はもう一人の阿川さんなんじゃないかと思う。

 

②「映像向きかと」

口コミ001

原作本読んだ。正直言って、主人公にはあまり共感できませんでした。ですが、映像化には向いてるだろうなとは思ってた。

 

③「こんなに書けるのか」

口コミ003

エッセイスト・阿川佐和子の小説。大変楽しかった。こんなに書けるのかと驚いた。

 

④「気持ちの良いラスト」

口コミ004

シリーズ読んでいるけど、最後の盛り上がりが素晴らしい。途中中だるみも感じるが、最後には気持ちのいい終わり方を見せてくれる

 

⑤「元気が出る」

口コミ005

若い検事・凛々子が描かれた作品。凛々子以外の登場人物も魅力的。読んだ後すごく元気が出た

 

【関連】正義のセ 脚本家は松田裕子【ごくせん、L・DK、タラレバ…】

 

阿川佐和子|作品一覧

阿川佐和子さんの執筆した作品をジャンル別にまとめてみました。エッセイ、小説、対談など、多岐のジャンルにわたって著書を出されています。

 

個人的には、対談集が一番好きです。質問する力が高いんですよね。

 

小説

  • ウメ子
  • 屋上のあるアパート
  • スープ・オペラ
  • 婚約のあとで
  • ギョットちゃんの冒険
  • 正義のセ

 

エッセイ

  • お見合いバンザイ…!?
  • 旅の素 さわこのこわさ
  • サワコの和
  • 空耳アワワ
  • サワコの朝
  • 強父論

 

対談集

  • 男は語る 私と12人の話題の男たち
  • 阿川佐和子のこの人に会いたい
  • 阿川佐和子の世界一受けたい授業―第一人者14人に奥義を学ぶ
  • アガワ対談傑作選
  • アガワ対談傑作選 追悼編