ドラマ「あなたには帰る家がある(あな家)」の結末までのネタバレを紹介します。
最終回までの結末の展開をまとめているので、ネタバレが苦手な方は注意してください。
※あくまで、原作小説からのネタバレ。ドラマ版では結末が改変されている可能性もあります。
【関連】あなたには帰る家がある 脚本家・大島里美|泣きドラマに強い
あなたには帰る家がある 原作からのネタバレ【結末は…】
「あなたには帰る家がある(あな家)」は、山本文緒さんの同名小説が原作になっています。
原作は1994年に刊行されています。今から20年以上も前の作品が原作になっていたんですね。ちょっと驚きました。
2003年にBSフジで一度テレビドラマ化されています。そして、2018年にTBSで再び連ドラ化。原作の人気の高さを物語っていますね。
20年以上もの長い間愛されている原作。その根底にあるテーマが普遍的なものなので、長く受け入れられているのかもしれませんね。
そんな原作から、結末までのネタバレをしようと思います。以下はネタバレ注意の内容となります。ネタバレが嫌な方は引き返してくださいませ。
- ①「秀明と真弓の結婚」
- ②「秀明の不倫」
- ③「給料勝負のスタート」
- ④「真弓の枕営業」
- ⑤「茄子田家の真実」
- ⑥「綾子の暴走」
- ⑦「結末は…」
ネタバレ①「秀明と真弓の結婚」
原作からのネタバレ一つ目の展開。
「あなたには帰る家がある(あな家)」の物語は、秀明と真弓の結婚から始まります。最初から暗雲が漂う雰囲気。
真弓の嘘から始まる結婚生活は、衝撃の結末に向かって進んでいきます。
真弓の嘘
真弓と秀明は、いわゆるできちゃった婚である。子供ができたことで、秀明は真弓と結婚するに至った。
佐藤夫婦の結婚は、真弓のついた嘘が始まりであった。
どうしても秀明と結婚したかった真弓は、安全日だと偽り秀明と行為を行う。その結果、妊娠に至った。
真弓の妊娠を知った秀明は、「今回は諦めてほしい」と懇願。しかし、真弓は子どもを生むことを固辞した。最終的には、秀明が折れる形で二人は結婚をすることになる。
物語は、真弓の嘘から始まったのだ。
真弓への不満
想定外の真弓の妊娠で身を固めることになった秀明。彼には夢があった。夢を叶えるために映画配給会社でアルバイトとして働いていた。
しかし、結婚を機に夢を諦めることになる。
真弓の両親の勧めもあり、住宅販売の職に就く。真弓と生まれてくる子供を養うためである。子供の名前は、真弓の言う通りに付けた。
妊娠した真弓はつわりがひどく、勤めていた会社を退職。専業主婦として家庭内に入ることになった。
子供が生まれ、年月が過ぎる。
専業主婦になることは真弓自身が望んだことだったが、徐々に家庭内での生活に嫌気がさすようになる。やがて真弓は、子供を保育園に預けて働きに出かけることになる。
真弓は、生命保険会社「リーフ生命」で保険外交員として勤務することに決まる。秀明も、真弓の仕事に賛成し応援していた。
働きに出た真弓であったが、定時に帰れないことが続く。子供を遅くまで預けて働く妻・真弓。
秀明は、徐々に真弓に不満を募らせていく。そして、ある夫婦との出会いによって全てが一変することになる。
茄子田夫妻との出会い
住宅販売会社で働く秀明。彼はある夫婦と出会うことになる。
二世帯住宅の新築を検討しているという茄子田夫妻である。夫・太郎の第一印象は最悪であった。接客をする秀明に対して横柄な態度で応対。性格も意地悪く感じられた。
そんな太郎とは対照的に、妻の綾子は性格も良く綺麗な女性であった。秀明は、そんな綾子に徐々に惹かれていく。
そして、それは綾子も同じであった。
ネタバレ②「秀明の不倫」
原作からのネタバレ二つ目の展開。
ここでは、「あなたには帰る家がある(あな家)」の物語の結末に深く関係するある夫婦と出会うことになります。
真弓に対する不満をため込んできた秀明。その不満が一気に爆発するときが来ます。
茄子田綾子
茄子田太郎の妻・綾子には不満があった。
家事や育児は好きだったのだが、唯一不満があったのは太郎との夜の営みである。その行為が嫌で嫌で仕方なかった。
しかし、離婚すると生活していくことが出来なくなる。綾子は、太郎と結婚したのではなく、茄子田家と結婚したと自分に思い込ませて夫婦関係を続けていた。
他人と比較しないことで、自分の幸せを信じ込んでいた。
そんな中、住宅販売員の秀明と出会ってしまう。夫の太郎と違い、感じの良い秀明に対して、綾子は特別な感情を抱くようになる。
不倫のはじまり
綾子と同じように、秀明も綾子に惹かれていた。そして、二人は不倫関係になる。
秀明の変化に目ざとく気づく真弓。不倫しているのではないかと疑い始める。このままでは秀明が離れていくかもしれない。夫婦関係を修復しようと決意する。
しかし、ここで夫婦関係に決定的な亀裂が走る。
ネタバレ③「給料勝負のスタート」
原作からのネタバレ三つ目の展開。
「あなたには帰る家がある(あな家)」の物語の肝である給料勝負がスタートします。この勝負が、物語上大きな要素となってきます。
夫婦ゲンカ勃発
禁煙していた秀明は、喫煙を再開する。このことが、夫婦関係を壊すきっかけを作ることとなる。
秀明のたばこの吸い殻を、幼い娘が吸い込んでしまったのだ。真弓が慌てて吐き出させ、病院に運ぶ。大事には至らなかったが、真弓の秀明に対する不満が爆発する。
一方的に責め立てる真弓に対して、秀明はこれまで抑え込んできた不満が吹き出す。
給料勝負のスタート
「僕が外で働き、君が家で働く。」
家に入るべきだという秀明に対して、真弓は猛反発。自分が働くから、あなたが主夫になれば良いと激怒。秀明は「パートでは家族は養えない」と反論すると、真弓は「支部長になれば年収1000万円もらえる」と主張。
夫婦喧嘩の末に秀明は、真弓が自分の給料を超えることができたら専業主夫になっても良いと挑発。
真弓は秀明の挑発に乗る。
こうして、夫婦間での給料勝負はスタートする。真弓は、支部長になるために仕事に邁進することになる。
この勝負は、物語を思いがけない結末へと向かわせることとなる・・・。
ネタバレ④「真弓の枕営業」
原作からのネタバレ四つ目の展開。
夫・秀明にとって衝撃の展開が続きます。そして、妻・真弓にも転機が訪れます。枕営業したのかしていないのか。その真実は、結末で明かされることになります。
支部長の協力
給料勝負に勝つことに躍起になる真弓。支部長の愛川に事情を話す。
真弓に仕事を辞めてほしくない愛川は、真弓に協力してくれることになった。真弓に対して、保険の契約を積極的に回してくれるという。
しかし、会社内で騒動が起こる。騒動の末、保険外交員が二人減ることになる。真弓にとって、保険外交員の補充が急務となる。
太郎と真弓の出会い
茄子田太郎は、妻の様子がおかしくなっていることに気づいていた。その上、住宅販売員の秀明も来なくなってしまった。
そんなこともあり、二世帯住宅の新築の計画を改めようとしていた。両親が死んでから新築すればいいという考えに変わっていく。そして、両親に生命保険を加入させようかと検討していた。
そんな太郎のもとに現れたのは、真弓であった。
枕営業するのか・・・?
リーフ生命の営業マンとして、太郎の前に現れた真弓。
太郎は、新築をやめて保険に入ろうかと検討していると話す。真弓は、ここぞとばかりに保険への加入を猛プッシュ。
太郎から帰ってきた言葉は思いがけないものであった。太郎は、保険に加入する条件として「デート」を求めたのだ。
一つでも多くの契約を取りたい真弓は悩む。そして、支部長に現在の状況を話して相談する。支部長は、枕営業をすればいいと言い切る。
そんな状況の中、真弓は偶然にも夫・秀明の浮気の事実を知る。夫の裏切りを知った真弓は・・・。
ネタバレ⑤「茄子田家の真実」
原作からのネタバレ五つ目の展開。
「あなたには帰る家がある(あな家)」の物語のキーパーソンである茄子田綾子。彼女の誤解が、結末に重大な影響を及ぼします。
個人的には、この部分が「あなたには帰る家がある(あな家)」の中で一番好きな展開です。
驚愕の事実
佐藤家が揺れる中、茄子田家でも大きな問題を抱えていた。
太郎と綾子の間にいる子供は、太郎の子供ではないという。本当の父親は別にいた。綾子と太郎が結婚するとき、綾子はすでに妊娠をしていたという。
秀明は、営業で訪れた茄子田家でその事実を知ってしまう。
そんな秀明を前に、太郎は新築をやめて保険に入ろうかと検討していると告白。そのことにも驚く秀明だったが、さらに驚いたのは保険の営業マンが妻・真弓だったことだ。
綾子の誤解
茄子田家が新築をやめてしまうと、真弓との勝負に負けてしまうかもしれない。秀明は、太郎の説得に走る。綾子にも太郎を説得するように懇願する。
秀明の懇願は、綾子に重大な誤解を与えてしまう。
綾子は秀明にプロポーズされたと勘違いしたのだ。秀明が綾子を頼ったのは、茄子田家の子供本当の父親を教えてほしいと頼んだのと同時。そのことで綾子は、なぜか秀明の言葉をプロポーズととったようだった。
この誤解が、後に重大な事件を引き起こすことになる。
綾子が言うには、本当の父親は姉の夫だという。過去に一度だけ関係を持ち、妊娠に至ったというのだ。太郎と結婚するときに妊娠を打ち明けていたが、それを太郎は受け入れたのだ。
ネタバレ⑥「綾子の暴走」
原作からのネタバレ六つ目の展開。
綾子の誤解は、暴走を生みます。そして、4人の集合。コメディドラマのような展開ですね。ただ、4人にとっては冷や汗ものですよね。それぞれが、負い目を抱えているワケなので。
支部長の真実
新規契約に走る真弓。支部長は、真弓に対して「勝負が終わったら、離婚して仕事に専念してほしい」と話す。
そんな中、真弓が信頼していた支部長の真実が明かされていく。
多くの仕事を持ってくる支部長は、真弓にとって仕事のできる尊敬できる上司であった。だからこそ、悩んだときは支部長に相談してきたのだ。
しかし、支部長が仕事ができるのは全てコネのおかげであった。リーフ生命を統括するグループの会長の愛人をやっているという。
努力することもなく、全てをコネでこなしてきたのだ。支部長の真実を知った真弓。離婚を進めるのも自分を心配しているのではなく、仕事を辞められると困るだけではないかという思いに至る。
綾子の暴走
ある日、綾子は秀明の自宅を訪ねてくる。そして、応対した真弓に驚きの言葉を放つ。
「秀明と結婚することになった」
「娘さんを引き取りに来た」
「秀明の子供を妊娠している」
綾子は、秀明の言葉を誤解していた。今の奥さんと離婚して、自分と結婚してくれると思い込んでいたのだ。
綾子の言う言葉の意味が分からない真弓。夫・秀明を呼ぶが、秀明にも事態が呑み込めない。
そこに、太郎も現れる。物語は、混沌の結末へと進んでいく。
ネタバレ⑦「結末は…」
原作からのネタバレ七つ目の展開。
最後の結末はすごく綺麗ですよね。結末を知った上でドラマを見ても楽しめるかもしれません。
太郎の激怒
綾子の置手紙を読み、太郎は佐藤家を訪れた。
保険の営業マン、住宅の販売員、そして妻。
混沌とした状況の中で、太郎の脳裏に浮かんだのは秀明に対する怒りであった。秀明は、妻を寝取った張本人なのだ。
激怒した太郎は、秀明に暴行。大けがを負わせてしまう。
君が正しい
太郎は、妊娠は妻の誤解だと知る。
真弓に謝罪し、入院費を払うと申し出る。しかし、真弓は「保険も出るので」と、その申し出を断る。秀明がまいた種であることを知っていたのだ。
秀明は、真弓に対して「君が正しい」と口にして謝罪する。
勝負の結末は…
秀明は、給料勝負の負けを認める。そして、離婚を切り出す。
「もう僕には、愛想がつきただろう」
秀明の言葉に対して、真弓の言葉は意外なものであった。
「愛想はとっくに尽きている」と告げる。そして、専業主夫になって家に入って娘の面倒を見てほしいという。
そして、「私、茄子田と寝たわよ」と告白する。
あなたには帰る家がある
秀明は、退院したあとに退職。専業主夫としての生活が始まった。一方の真弓は、保険会社でバリバリ働いている。
夫・秀明は、家庭内で妻の苦労を知る。妻・真弓は、会社で夫の苦労を知る。
秀明は、ふと思い立ち茄子田家に立ち寄る。そこには更地が広がっていた。茄子田は家を新築中であるという。そして保険には入っていないらしい。
あのまま勝負が続いていれば、自分が勝っていたのかも・・・。そう思う秀明に、子供が「もう帰ろう」と促す。
秀明は、子供と一緒に家路につく。
【関連】あなたには帰る家がある 脚本家・大島里美|泣きドラマに強い
ドラマの結末に原作改変はある?
ドラマ「あなたには帰る家がある(あな家)」の原作から、ネタバレをまとめてきました。
個人的に気になるのは、物語の結末。
原作の結末から改変されるドラマは少なくありません。ただ、個人的な予想を言えば、「あなたには帰る家がある(あな家)」の結末は原作と変わらないと思います。
というのも、原作がものすごく綺麗な形で終わっていますからね。そして、長編漫画のようにボリュームがあるワケでもない。というワケで、「あなたには帰る家がある(あな家)」の結末は原作通りに進むと思います。
■関連記事
→あなたには帰る家がある監督(演出)・平野俊一に期待大!【作品一覧】
→あなたには帰る家がある 脚本家・大島里美|泣きドラマに強い