打ち切りドラマの終わり方をまとめてみました。
個人的に特にひどいと思った終わり方を4つ紹介していきます。
打ち切りドラマの終わり方【4選】
打ち切りとなったドラマは、短縮放送を余儀なくされます。
予定通りの終わり方ではないため、ちぐはぐな印象を与えたり、辻褄の合わない終わり方になってしまう場合があるようです。
そんな打ち切りドラマの終わり方の中でも、特にひどいと感じたのは以下の4つのドラマ。
- 戦う!書店ガール|詰め込みまくりな終わり方
- セシルのもくろみ|長すぎるセリフ
- OUR HOUSE|投げやりなナレーション
- 家族のうた|盗作疑惑からの設定変更
それぞれの終わり方を紹介していきますね。
戦う!書店ガール|詰め込みまくりな終わり方
2015年に放送されたドラマ「戦う!書店ガール」。
フジテレビ系列の火曜22時枠で放送されました。主演は渡辺麻友(元AKB48)と、稲森いずみさんの二人。
低視聴率の影響で、打ち切りが決定。全10回のところ、1話短縮されて9話で放送終了します。
視聴率
初回の視聴率は6.2%。初回から視聴率は低迷していました。その後、第2話で最高視聴率は6.4%を記録。
以降は徐々に視聴率が落ち続け、第7話で最低視聴率は3.3%を記録してしまいます。
原作からの変更点も多く、原作ファンからは悪評の嵐だったようです。そのあたりも視聴率低迷の一因となっているのかもしれません。
あらすじ
北村亜紀(渡辺麻友)は、コミック担当の書店員。元々彼女はコネで入社したお嬢様書店員。恋愛、仕事などを通して周囲の人間と接していく。人間関係の中で成長をしていく。
書店が舞台のラブストーリー。
キャスト
- 渡辺麻友
- 稲森いずみ
- 千葉雄大
- 鈴木ちなみ
- 伊野尾慧
- 木﨑ゆりあ
- マキタスポーツ
当時AKB48だった渡辺麻友さんが主演。アイドルドラマだと思って、敬遠した視聴者も多いようです。
キャストの知名度は重要ですが、あまりに知名度よりのキャスティングだとバッシングの対象ともなるので、注意が必要ですね。
終わり方
打ち切りドラマ「戦う!書店ガール」。終わり方を一言で表すといえば、詰め込みすぎ。1話短縮のシワ寄せばバッチリ最終回にまわってきています。
最終回の1回分だけで、以下の要素が詰め込まれています。
- ライバル書店との売上対決
- 主人公たちの書店が閉店
- 主要キャラの再就職
- 主人公の結婚
- もう一人の主人公が新しい書店を開店
展開が多すぎて、追いきれませんよね。「戦う!書店ガール」はダブル主人公ということもあり、普通のドラマよりも複雑化していたことも詰め込み感を増す要因となったようです。
1話短縮のあおりを受けた終わり方。多少は仕方のない終わり方だと思いましたが、取捨選択があっても良かったのではと感じました。
セシルのもくろみ|長すぎるセリフ
2017年に放送されたドラマ「セシルのもくろみ」。
フジテレビの木曜22時枠で放送されました。主演は真木よう子さん。
放送前から真木よう子さんは自身のツイッターで積極的に宣伝活動を行っていました。ですが、視聴率は低迷してしまいます。
結果的には打ち切りとなってしまいます。
視聴率
初回視聴率は5.1%。その後も低空飛行を続け、第6話で最低視聴率である3.7%を記録。最終回直前の第8話で最高視聴率5.3%を記録します。
人気小説が原作だっただけに、期待していた視聴者も多かった作品。ですが、結果的に視聴率は低迷。最終的には打ち切りとなってしまいます。
あらすじ
主人公は、専業主婦の宮地奈央。彼女は、ある日人気雑誌の編集部からスカウトされる。「ダサい私服の私がなぜ?」戸惑いながらも、読者モデルとしてデビューする奈央。
初めての業界で戸惑いばかりのモデルの仕事。そんな奈央は、徐々に人気を集めていく…。
女性が主役のシンデレラストーリー。
キャスト
- 真木よう子
- 吉瀬美智子
- 長谷川京子
- 佐藤江梨子
- 板谷由夏
- 伊藤歩
- 徳井義実
女性向けファッション誌の業界が舞台ということで、女性キャストが多いですね。
モデル経験のある方も多く、劇中の撮影シーンはまさに本物でした。
終わり方
打ち切りドラマ「セシルのもくろみ」の終わり方を一言で言うと、「長ゼリフが過ぎる」。
主人公の奈央が読モを務めていた雑誌「ヴァニティ」は休刊。一緒にチームを組んできた仲間は離れ離れになります。
休刊のニュースを前に、落ち込む編集部の面々。そこで主人公の奈央(真木よう子)が皆を鼓舞するようなセリフを語ります。それがめちゃくちゃ長い。
そして、一部アドリブとも取れる部分もあります。主演女優の真木よう子さんの心情をそのまま吐露しているかのようなセリフでした。
「撮影を飛ばしてしまってすみません」
「落ち込んだり、ぐちを言ったりする前に一緒にがんばっていきましょう!」
ネットで色々と批判の多かったドラマ「セシルのもくろみ」。主人公のセリフからは、制作者サイドの本音が入っているようです。
そして、「撮影を飛ばしてしまってすみません」というセリフ。
途中撮影を飛ばしたりなど、色々な報道があった真木よう子さん。その心情が吐露されているようです。
一応の決着をつける終わり方でしたが、色々と深読みさせる終わり方でもありました。
OUR HOUSE|投げやりなナレーション
2016年に放送されたドラマ「OUR HOUSE」。
フジテレビ系列の日曜21時枠で放送されました。主演は「マルモのおきて」の芦田愛菜さんと、「朝ドラ マッサン」のシャーロット・ケイト・フォックスさん。
正式に「打ち切り」と公表しているわけではありませんが、9話で放送終了しています。そして、最終回の終わり方を見ると「打ち切り」のドタバタを感じさせます。
視聴率
初回の視聴率は4.8%。そこから視聴率は3%~5%の間を行ったり来たり。第6話では最高視聴率6.1%を記録するも、最終話となった第9話では最低視聴率3.3%を記録してしまいます。
裏番組にTBSの人気ドラマ枠「日曜劇場」があり、元々数字の取りにくい枠ではあったものの想定よりも低い数字となっています。
あらすじ
東京都世田谷区の住宅街に桜子(芦田愛菜)は暮らしていた。半年前に母親が病死。それ以来、長女である桜子が家事を一手に担っていた。
そこに、父親がアメリカから帰国。現地で出会った女性と一緒に家に帰ってくる。彼女の名前はアリス・シェパード(シャーロット・ケイト・フォックス)。
母が死んで間もないのに、新しい母親なんて…。アリスを受け入れられない桜子はアリスを追い出そうとする。
キャスト
- 芦田愛菜
- シャーロット・ケイト・フォックス
- 山本耕史
- 寺田心
- 塚本高史
- 犬飼貴丈
- 矢田亜希子
天才子役として演技力が高く評価される芦田愛菜さん。そして、朝ドラ「マッサン」で活躍したシャーロット・ケイト・フォックスのダブル主演。
話題性は抜群でしたが、視聴率には結びつかなかったようです。
終わり方
ドラマ「OUR HOUSE」の終わり方を一言でまとめると、「投げやりなナレーション」。
視聴者からは、「意味不明」「ひどい」「茶番」という声が挙がっています。「このシーン必要?」と思えるようなシーンが続き、冷めた目で見る視聴者も少なくなかったようです。
- アリスを嫌っていた子供たちが、手のひらを返したように号泣
- アリスの唐突なウェディングドレス
- 投げやりなナレーション
特にナレーションがひどいと話題になっていました。
なんだかんだといろいろありました。なんだかんだと、これからもいろいろあるでしょう。それが夫婦でしょうか。それが家族でしょうか。それにしても、今日のよき日、笑う門には福来たると。なんだかんだと、めでたしめでたし
投げやりにも思えるナレーション。打ち切りとなった影響なのか、本来の脚本なのか…。
視聴者からの評価が低いのもうなずけます。
家族のうた|盗作疑惑からの設定変更
2012年に放送されたドラマ「家族のうた」。オダギリジョーさん主演で、フジテレビ系列で放送されました。
視聴率
最低視聴率は3.4%。日曜9時のゴールデンタイムのドラマでの3%台。低視聴率が原因で打ち切りが決定しました。全11回放送予定のところ、3話短縮されて、8話で放送が終了しています。
※視聴率低迷が原因で打ち切りとなるのは、フジテレビにとって1987年以降初めての例。
あらすじ
元・人気ミュージシャンである早川正義(オダギリジョー)が主人公。ヒット曲を連発し、一世を風靡したがバンドは解散。ソロ活動を始めるも、中々うまくいかない。
世間から忘れ去られそうになっている時、正義のもとに彼の子供だと名乗る子供たちが現れる…。
子供たちとの触れ合いを通じて、正義が再生していくというサクセスストーリー。
キャスト
- オダギリジョー
- 杉咲花
- ユースケ・サンタマリア
- 貫地谷しほり
- トータス松本
- ムロツヨシ
- 中島健人
キャストはかなり豪華ですよね。今大ブレイクしている杉咲花さんも出演していますね。当時は中学生の役を演じていました。
終わり方
「家族のうた」の終わり方に関しては、他の打ち切りドラマとは違った意味で壮絶です。
「家族のうた」の視聴率が低迷した一つの要因に、盗作疑惑が持ち上がったことが考えられます。
1987年に放送されたドラマ「パパはニュースキャスター」。そのドラマとの類似点が指摘されて、「盗作ではないか」という疑惑が持ち上がります。
脚本家の伴一彦さんは、自身が脚本を担当した「パパはニュースキャスター」と「家族のうた」との類似点をツイッターで指摘。ネットではかなり話題になりました。
盗作疑惑に関して、TBSとフジテレビが話し合い。その結果、フジテレビは盗作を否定しつつも、認識不足であったとコメント。ドラマの設定を変更することを取り決めます。
急な設定変更を余儀なくされたドラマ「家族のうた」。初期設定と整合性のとれない部分を作ることになり、終わり方も多少強引な印象があります。
売れなくなった元人気ミュージシャンの主人公・正義は娘たちとの生活の中で変化していきますが、曲の売り込み途中で終了。
曲が売れるのか、ヒットしたのか分からずじまいで終わってしまいます。
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