大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演中の浅丘ルリ子さん。浅丘ルリ子さんの役は、寿桂尼。今川義元の母です。その浅丘ルリ子さんの役に批判が集まっています。批判の内容は「メイクが濃い」「時代錯誤」などなど。画像を見るとたしかにメイク濃い。
浅丘ルリ子さんがメイクが濃い理由は二つ。「濃いメイク=浅丘ルリ子だから」「今川義元との力関係」。特に納得させられるのは、今川義元と寿桂尼の関係。たしかに浅丘ルリ子さんのメイク濃くないと、バランスが崩れてしまう。大納得の理由がありました。ちょっと深い。
「おんな城主 直虎」浅丘ルリ子「もはや特殊メイク」
来年の大河「おんな城主・直虎」、女性主人公大河ということで視聴するかどうかは正直微妙だが、今川義元役の春風亭昇太とその母親の寿桂尼役の浅丘ルリ子がインパクトありすぎて困るw ちなみに画像無いけど太原雪斎を演じる佐野史郎はプレモルおじさんにそっくりだぞ! pic.twitter.com/pN8tuY6rEF
— つまきち@のけものフレンズ (@tsumakichan) 2016年12月30日
大河ドラマ「おんな城主 直虎」。キャストの中でも、ひときわ注目を集めている人物がいます。今川義元の母・寿桂尼演じる浅丘ルリ子さん。浅丘ルリ子さんの何が話題かというと、その濃すぎるメイク。特にアイメイクがものすごい。アイシャドウにまつ毛盛り盛り。
浅丘ルリ子さんといえばこのメイクですよね。しかし出演しているのは大河ドラマで、舞台は戦国時代。ネットでは「時代錯誤」「メイクが浮きすぎ」「オーパーツ」「もはや特殊メイク」など批判が続々と投稿されています。その内容を少し紹介しますね。
浅丘ルリ子の化粧、つけまにアイシャドーにチーク、口紅はゴールド入ってて戦国のオーパーツと化している。 #女城主直虎
— OKDR (@rrrrriiiiii) 2017年1月22日
浅丘ルリ子が今川家の誇り高き女戦国武将役を演じるからメイクを薄くすればよいのに濃い過ぎね。#おんな城主直虎
— 和恵っち@直虎にすみれ女史女の魂?? (@AAj9m4e) 2017年1月15日
#おんな城主直虎 のスタッフロールに『特殊メイク』があったんだけど、今川義元の眉毛かな?って言ったら、相方は「浅丘ルリ子のメイクじゃね?」と。
しどい。
— んだ (@omatsuri218) 2017年2月19日
印象的なのは「オーパーツ」という言葉。オーパーツとは、その時代にそぐわない物品を指します。ナスカの地上絵とかそうです。この言葉を見付けた時はちょっと笑ってしまいました。たしかに戦国時代に浅丘ルリ子さんのメイクがあったらオーパーツかもしれません。戦国時代ももちろん化粧(メイク)はしていたと思いますが、さすがにあそこまで盛り盛りなメイクはさすがにないですよね。
そんなワケで、今回は浅丘ルリ子さんのメイクが濃い理由を調べてみました。調べてみると意外な事実を発見。浅丘ルリ子さんのメイクが濃いのは若い頃から。その理由には、ある意味納得の大きな理由がありました。
また、浅丘ルリ子さん演じる寿桂尼にもメイクの濃い理由が隠されていました。たぶん納得してもらえると思います。少なくとも私は納得できました。時代錯誤もしょうがないと思っています。
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- 濃いメイク=浅丘ルリ子だから
- 今川義元との力関係
浅丘ルリ子 若い頃からメイク濃い?
#タバコを吸う海外俳優画像祭#浅丘ルリ子 pic.twitter.com/Ib3sv8FNTG
— エースの旭 (@skeacess) 2016年12月27日
浅丘ルリ子さんのメイクのルーツは若い頃にありました。浅丘ルリ子さんの若い頃の画像を見てみると、かなり濃い。今もメイクが濃い浅丘ルリ子さんですが、若い頃もかなり濃いメイク。やっぱり目が印象的ですね。
そんな浅丘ルリ子さんの若い頃の「かわいい」エピソードと、伝説のあの作品に出演した「感動」エピソードを紹介します。
浅丘ルリ子のプロフィール
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■名前
浅丘ルリ子
■生年月日
1940年7月2日
■出身
満州国・新京
■血液型
A型
■前夫
石坂浩二
(1971年~2000年)
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(引用:https://ja.wikipedia.orgより抜粋)
浅丘ルリ子 初キッスは映画で
#平凡 #1960年 2月号
表紙は #浅丘ルリ子、口絵のピンナップ・ジャケットは #赤木圭一郎、裏面広告は #キスミー #エアーソフト口紅 pic.twitter.com/z85nGYLgdO— バロン座談会実行委員会 (@RbaronMbaron) 2017年2月20日
浅丘ルリ子さんのプロフィールを簡単にまとめてみました。浅丘ルリ子さんは1940年生まれの現在76歳(2017年2月時点)。「おんな城主 直虎」の出演者の中で最高齢です。ちなみに直虎の曽祖父・直平演じる前田吟さんは72歳。直虎の叔父役の苅谷俊介さんは70歳。ちなみに、浅丘ルリ子さんは戦時中の生まれですね。出生地・満州国がそれを物語っています。
もはや役者の中のレジェンド。といっても過言ではないくらいの貫禄です。浅丘ルリ子さんの女優デビューは早く、中学在学中。映画「緑はるかに」のヒロイン募集に参加。ちなみに両親は賛成していたようです。3000人のオ-ディションの中でヒロイン役を勝ち取り、女優デビュー。浅丘ルリ子さんの髪型は大流行。ルリコカットという名称がつくほど。
浅丘ルリ子さんのプロフィールを調べていると、かなりかわいらしいエピソードがあったので紹介します。1956年の映画「愛情」でキッスシーンがあると知った浅丘ルリ子さんは、キッスは公私ともに初めて。つまりファーストキッスだったそう。父親に相談したところ「どんな役でも立派にやり遂げなければ一人前の女優になれない!」と激励をうける。そして初キッスに挑んだそうです。
女優歴の長い浅丘ルリ子さん。エピソードは数多くありますが、この初キッスエピソードに勝るかわいいエピソードはありませんでした。お父さんの激励もすごいですよね。娘の大成を願っていたのかもしれません。ちなみに、デビュー当時は「目の大きな美少女」と評判だったそうです。そんなこともあり、浅丘ルリ子さんは今でも活躍中。
浅丘ルリ子の出演作品
#平凡 #1960年(#昭和35年)7月号
表紙は #浅丘ルリ子
カメラ・ルポは #小坂一也 #十朱幸代 の「清らかな愛に結ばれて」
グラフは #中村賀津雄 の2人のアニキ「錦兄ィ(#中村錦之助)と千代兄ィ(#東千代之介)」 pic.twitter.com/NnKn2dEA4V— バロン座談会実行委員会 (@RbaronMbaron) 2017年2月28日
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■ドラマ
- 「どんぐり日記」
(1955) - 「真田幸村」
(1966) - 「大河ドラマ 竜馬がゆく」
(1968) - 「90日の恋」
(1969) - 「徳川おんな絵巻」
(1970) - 「二丁目の未亡人は、やせダンプといわれる凄い子連れママ」
(1976) - 「大河ドラマ 花神」
(1977) - 「松本清張の黒い画集・紐」
(1985) - 「忠臣蔵・いのちの刻」
(1988) - 「嵐の中の愛のように」
(1993) - 「逃亡」
(2002) - 「すいか」
(2003) - 「川、いつか海へ 6つの愛の物語」
(2003) - 「大女優殺人事件」
(2007) - 「セクシーボイスアンドロボ」
(2007) - 「小公女セイラ」
(2009) - 「やすらぎの郷」
(2017) - 「大河ドラマ おんな城主 直虎」
(2017)
■映画
- 「緑はるかに」
(1955) - 「銀座二十四帖」
(1955) - 「愛情」
(1956) - 「裏町のお転婆娘」
(1956) - 「鷲と鷹」
(1957) - 「禁じられた唇」
(1958) - 「夫婦百景」
(1958) - 「明日は明日の風が吹く」
(1958) - 「続 夫婦百景」
(1958) - 「憎いあンちくしょう」
(1962) - 「太平洋ひとりぼっち」
(1963) - 「源氏物語」
(1966) - 「日本一の男の中の男」
(1967) - 「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」
(1973) - 「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」
(1975) - 「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」
(1980) - 「男はつらいよ 寅次郎紅の花」
(1995) - 「博士の愛した数式」
(2006) - 「ジーン・ワルツ」
(2010) - 「デンデラ」
(2011)
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引用:https://ja.wikipedia.orgより抜粋
浅丘ルリ子 伝説のあの作品に出演
浅丘ルリ子さんの出演作品をまとめてみました。女優歴60年以上の浅丘ルリ子さん。映画の出演本数は150本以上。1955年のデビューから現在まで活躍が途切れないのがすごい。
代表作は数多くありますが、中でも印象に残っているのは「男はつらいよシリーズ」ですね。1973年から各シリーズに出演。シリーズ最終作(全48作)である「男はつらいよ 寅次郎紅の花」。当時主演の渥美清さんは癌を患っており、ドクターストップのかかる中での撮影。劇中での渥美清さんは座っていることがほとんど。誰の目にも「限界」に見えていた。
「これが最後かも」と思った監督は、過去にマドンナを演じた浅丘ルリ子を登場させることに。浅丘ルリ子さんの目から見ても渥美清さんは限界に見えたそうで、「最後の作品になるかもしれないから寅さんとリリー(役名)を結婚させてほしい」と頼んだそうです。しかし、「50作まで作りたい」と監督は結婚させることはしなかったそうです。半年後の1996年8月4日、渥美清さんは死去されたそうです。医者の目から見ると「出演できたのは奇跡」と言われたそうです。
記事書いているこちらまで泣きそうになってくるエピソード。浅丘ルリ子さんのメイクとは関係ない話ですが、思わず書いてしまいました。
浅丘ルリ子メイクが濃い二つの理由
メイクが濃い理由①「浅丘ルリ子だから」
2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」では「メイク濃すぎ」と批判されている浅丘ルリ子さん。そのメイクの濃さには時代的な理由がありました。
浅丘ルリ子さんの若い頃の画像を見ると、やはりメイク濃い。時代的なものもあるのかもしれませんが、盛り盛りメイクです。当時はテレビや映画の画質は今ほど良くなかったから、メイクを濃すぎるくらいにしないと「テレビ映え悪い」と言われていたそうです。
その影響で、現在の浅丘ルリ子さんの濃いメイクが定着。あのメイクでなければ、メイクの濃さは、浅丘ルリ子さんのトレードマークです。メイクが無ければ、浅丘ルリ子さんと分かりません。つまり、メイクの濃くない浅丘ルリ子さんなら出演する意味がない。浅丘ルリ子さんをオファーした時点で、あのメイクは決定事項だったと思います。
メイクが濃い理由②「今川義元との力関係」
浅丘ルリ子さんが「おんな城主 直虎」で演じるのは、今川義元の母・寿桂尼。メイクが濃い理由は役どころにも関係していました。浅丘ルリ子さんのメイクが時代錯誤かどうかは置いておいて、存在感はかなりありますよね。寿桂尼はただの隠居の老人ではありません。実力を持つ有力人物。存在感を出す必要があります。
寿桂尼は今川家にとってかなり重大な人物。「女戦国大名」という異名が残るほどの大人物です。氏親・氏輝・義元・氏真の四代にわたって、今川の政治を支えてきた人物。さすがの今川義元も寿桂尼には叶いません。ここに浅丘ルリ子のメイクの濃い最大の理由がありました。
春風亭昇太さん演じる今川義元。直虎たち井伊家を苦しめる大きな存在として描かれます。「おんな城主 直虎」前半の最大の敵といえるでしょう。その今川義元のメイクも相当濃い。「恐すぎる」「誰かわからない」と話題になるほど。浅丘ルリ子さん演じる寿桂尼は、そんな義元よりも立場は上。義元が唯一頭が上がらないのが、寿桂尼です。
そんな寿桂尼だからこそ、存在感が希薄ではいけない。だから時代錯誤と言われるほどにメイクを盛っているのではないでしょうか。あれが時代に沿ったナチュラルメイクだったら全然大物感でないですよね。今川義元の強烈な存在感に勝つために、あえて普段の浅丘ルリ子メイクを採用したのだと思います。
私はこの理由が一番納得できました。
まとめ
大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演している浅丘ルリ子さんのメイクが濃い理由を紹介してきました。内容を3行でまとめようと思います。
- 浅丘ルリ子のメイクに批判殺到
- メイク濃くないと浅丘ルリ子の意味がない
- 今川義元の存在感に勝つための濃いメイク
最後に私の感想を書きます。浅丘ルリ子さんのメイクが濃い理由を調べてきました。調べる前は私も浅丘ルリ子さんのメイクは「時代に合ってない」と思っていました。この思いは今でも変わりません。でも、濃いメイクを考えてみると納得の理由がありました。たしかに浅丘ルリ子さんが薄いメイクで出演しているとしたら、それこそ批判殺到していたような気がします。「浅丘ルリ子の意味がない」的な内容で。
浅丘ルリ子さんが演じるのは、今川を4代にもわたって支配してきた女帝。もはや妖怪の域です。そんな迫力を出せるのは、浅丘ルリ子さんしか思いつきません。時代に合っていないメイクだからこそ出せる迫力。異質な怖さを感じさせます。