朝ドラ「ひよっこ」に登場する向島電機。みね子と時子が集団就職した企業ですね。トランジスタラジオを工場で生産しています。そんな向島電機に注目が集まっています。
ネットでは「向島電機のモデル」について様々な意見が出ているようです。多いのが「向島電機のモデルはソニー」という声。かなり鋭い意見で、しっかりとした根拠に基づいて口コミが投稿されています。
果たして、本当に向島電機のモデルはソニーなのでしょうか?詳しく調べてみました。
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ひよっこ 向島電機のモデルはソニー?日立?三菱?
朝ドラ「ひよっこ」のヒロイン・谷田部みね子(有村架純)。物語は奥茨城からスタート。そしてみね子は、集団就職で東京に向かうことになります。みね子が就職したのは、墨田区にある向島電機。
トランジスタラジオを生産している工場です。みね子はトランジスタの部品をさしていくライン作業を担当することになります。東京編ではみね子が向島電機で仲間と一緒に奮闘する姿が描かれます。
そんな「ひよっこ」に登場する向島電機。ネットでは、この向島電機に注目が集まっています。特に話題になっているのは「向島電機にモデル企業はあるのか?」という部分。
NHKの朝ドラマでラヂオ工場が云々と聞こえてきたのでちよつと見てみた。向島電機とはどこの会社がモデルなのかなあ。
— くさなぎ君の兄 (@kusanagi42) 2017年5月4日
向島電機って東京芝浦電機(東芝)がモデルなの?
— しげG (@shigezo4) 2017年5月2日
#ひよっこ 向島電機 モデルは、ソニーではないな。昭和40年、カラーテレビはまだ普及してないか。墨田区。墨田電機?
— 讃岐富士(市民農園2年目) (@th20002013) 2017年5月2日
ネットの声では、モデル企業の具体的な名前がいくつか出ていますね。ざっと見たところだと「ソニー」「日立」「三菱」「東芝」などなど。声が多いのは「モデルはソニー」という声。
一体どの企業が、向島電機のモデルとなったのでしょうか。気になったので詳しく調べてみました。調べてみると意外な事実が判明しましたNHKの朝ドラならではの配慮も感じられました。
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主流だった真空管を使うラジオに代わって台頭したラジオ。半導体素子のトランジスタを使うことにより、消費電力の低減、小型化、軽量化、携帯が可能になった。
1950年代に量産開始。50年代から60年代にかけて一気に普及した。真空管ラジオに代わりラジオの主流となった。
※朝ドラ「ひよっこ」は1960年代の物語。
ひよっこ 向島電機のモデルはソニーと○○
朝ドラ「ひよっこ」は特定のモデルをもたないオリジナルストーリー。ヒロインのみね子も実在の人物がモデルなどはいません。みね子の地元・奥茨城村も架空の村となっています。
実在のモデルはないものの、その時代背景はかなりリアルに描かれているようです。みね子が東京に行くきっかけとなった「集団就職」や、「金の卵」という言葉は、当時使われていた言葉です。
そして向島電機のある墨田区は当時工場地帯で、集団就職者が最も多い地域と言われています。特定のモデルは存在しませんが、みね子と同じ境遇の方はかなり多くいるようです。
そういう意味では、「みね子のモデルは不特定多数」ともいえるかもしれません。
みね子のモデルが不特定多数であるのと同じように、向島電機のモデルも不特定多数の企業を参考にされているようです。そのため、いくつかの企業の要素が盛り込まれているようです。中でもソニーが主なモデルとなっているようです。
向島電機のモデルはソニーが”主”
向島電機のモデルは、いくつかの企業が参考にされています。ネットにある「モデルはソニー」「モデルは日立」「モデルは三菱」という声はどれも正解のようですね。
1950年代から1960年代にかけて、日本ではトランジスタラジオ生産工場が多数出てきます。ネットの情報によると「東京通信工業(ソニー)」「東芝」「日立」「NEC」「三菱」「松下電子」などなど。
大企業がこぞってトランジスタラジオの生産に取り組んでいたようです。それだけトランジスタラジオは大流行したようです。「ひよっこ」に出てくる向島電機はこれらの企業をモデルとしているようです。
その中でも分かりやすくモデルにされているのが、東京通信工業(ソニー)。向島電機の説明とソニーの歴史が合致している部分があります。
向島電機のモデルはソニー「一番の理由は?」
ソニーの前身である日本通信工業が、1955年に発売開始したトランジスタラジオ「TR-55」。これが日本初のトランジスタラジオだといわれています。トランジスタラジオの生産においては、ソニーが一歩リードしていたようです。
向島電機のモデルはソニーであるという一番の理由は、「アイルランドにラジオの生産工場を創設した」という部分。「ひよっこ」の中でみね子が「アイルランドです。お父さん」みたいなこと言ってましたよね。
この史実はソニーと合致しているようですね。トランジスタラジオ生産でリードしていたこともあり、向島電機のモデルはソニーと言われているようです。
朝ドラ「ひよっこ」の制作はNHKなので、特定の企業名などを発表することはないと思います。ですが、ソニーがモデルの一つになっていることはたしかなようです。朝ドラ「ひよっこ」の公式HPの中でもトランジスタラジオの説明をしていますが、明らかにソニー製のトランジスタラジオの説明になっています。
ソニー製品の記述【ひよっこ公式HPより】
1955年、日本で初めての「トランジスタラジオ」が発売され、それまで電子レンジくらいの大きさだったラジオが、電源プラグなしで持ち運べる大きさになりました。その重さは約560g。
引用:http://www.nhk.or.jp/hiyokko/special/syouwa05/
ソニー(日本通信工業)が発売したトランジスタラジオ「TR-55」のことですね。「ひよっこ」の制作陣がソニー製のトランジスタラジオを意識していたことは確かのようですね。
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【おまけ】ひよっこ向島電機倒産後、時子はどうなる?
朝ドラ「ひよっこ」に登場する向島電機について紹介してきました。内容を3行でまとめてみようと思います。
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- 向島電機は複数の企業がモデルになっている
- 向島電機の主なモデルはソニー
- 向島電機は倒産する?時子の進路は?
最後に、「ひよっこ」に登場する向島電機の行く末について少し書こうと思います。若干のネタバレになるので、ネタバレ苦手な方はご注意ください。
実は、向島電機は倒産してしまうようです。向島電機に勤務するみね子たちは、それぞれバラバラの進路を歩むことになります。みね子は赤坂すずふり亭で働くことになるようです。
気になるのは、みね子の親友・時子の進路。女優志望で東京に出てきた時子。向島電機が倒産したことで働き口をなくします。時子は所属していた劇団のつながりで、銀座にある喫茶店で働かせてもらうことになるようです。
喫茶店で働きながら、演劇の学校に通うようです。その後、時子が女優になれるかどうかまではまだ発表されていません。個人的には「女優になれない」と思っています。その理由については、下の記事でまとめています。
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ひよっこに出ていた基板はソニーの基板でした。