ドラマ「あなたには帰る家がある(あな家)」は、ベストセラー小説が原作になっています。

 

この記事では、原作本の内容、口コミを紹介していこうと思います。また、原作者・山本文緒さんのおすすめ作品についてもまとめてみました。

 

原作本の評価は、かなり高いです。それ以上に原作者の評価が高い。多くのファンを持つ原作者でした。

 

【関連】あなたには帰る家がある(あな家)ネタバレ【原作の結末は…】

 

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「あなたには帰る家がある(あな家)」原作本の口コミ

 

原作本「あなたには帰る家がある(あな家)」の口コミをまとめてみました。口コミは、アマゾンレビューの中から引用しています。

 

原作本「あなたには帰る家がある(あな家)」の星の数は3.6。口コミの数は28件です。小説の中ではレビューの数は多い方ですね。

 

星5、4が全体の68%を占めており、評価は高いですね。そして、一つ一つの口コミの熱量がすごいのも印象的。

 

その中でも、特に印象的なものをピックアップして並べてみました。

 

20年以上前に

この小説が20年以上前に書かれていることに驚きました。今現在読んでも全く色褪せず、恐らくは届くべき私の元に偶然届いてくれました。

引用:アマゾンレビューより

 

原作本「あなたには帰る家がある(あな家)」の刊行は1994年。原作者・山本文緒さんの作品の中でも初期のころに書かれた小説です。

 

そんな「あなたには帰る家がある(あな家)」が、20年以上も時を経てドラマ化。描かれるテーマが普遍的なので、年月が経っても色あせないのかもしれませんね。

 

今読んでも共感する部分も多いですよね。

 

ちなみに、2003年にもBSフジでドラマ化されています。今回のドラマは二度目のドラマ化になります。

 

引き込まれる

話しの中に引き込まれるのが早く、気がついたら先が気になって気になって信号待ちしながらも読みました。

引用:アマゾンレビューより

 

「あなたには帰る家がある(あな家)」に限らず、山本文緒さんの作品のレビューでよく見かけるのが「引き込まれる」という表現。

 

人物描写が丁寧なので、読み進めていくうちにどんどん引き込まれていく感覚に陥るようです。また、読みやすい文章だという定評もありますね。普段小説を読まない方には特におすすめできる作者だといえます。

 

ドラマ「あなたには帰る家がある(あな家)」の放送を機に、原作本を読んでみるのも一興ですね。

 

内容の濃さにびっくり

正直タイトルにひかれて買いましたが、内容の濃さにびっくり。不倫の怖さが書かれていました。現実に則した内容で、不倫に対して考えさせられるものがありました。おすすめです。

引用:アマゾンレビューより

 

「あなたには帰る家がある(あな家)」は、2組の夫婦による不倫の物語です。レビューにある通り、たしかにタイトルから不倫を予感させられますね。

 

不倫ドラマがあふれる昨今ですが、物語の密度と、内容の濃さでいえば「あなたには帰る家がある(あな家)」の右に出るものはないかもしれません。

 

自分の家庭内や、近所で起きてもおかしくない展開にリアリティを感じる方多数です。

 

予想できない展開

筆者の作品は予想できない展開が面白い、過去の作品であるが非常に面白い

引用:アマゾンレビューより

 

「あなたには帰る家がある(あな家)」がすごいのは、現実にありそうな物語でありながら、予想もしない展開へと進んでいく点。

 

個人的には、終盤の展開が特に見どころだと思っています。あらすじだけ読むと「それはない」と思ってしまうような展開なのですが、最初から読み進めていくと納得させられてしまうから不思議。

 

それほど人物描写が丁寧だということなんでしょうね。

 

どんな展開が待っているのか気になる方は、下記記事で衝撃の結末をチェックしてみてください。ネタバレ注意な内容になっています。

 

【関連】あなたには帰る家がある(あな家)ネタバレ【原作の結末は…】

 

既婚者におすすめ

既婚者で密かに恋をしている方にお勧めです

引用:アマゾンレビューより

 

繰り返しになりますが、「あなたには帰る家がある(あな家)」の物語の中では不倫が描かれています。

 

リアリティをもって描かれるので、「不倫はしたことないけど、恋をしている」という方にはおすすめできる作品。

 

実際に不倫をしてしまうと、物語終盤に巻き起こるような大事になりかねないですからね汗。

 

リアルすぎ

リアルすぎて怖い

引用:アマゾンレビューより

 

「怖い」という表現が印象的ですね。「あなたには帰る家がある(あな家)」をはじめ、山本文緒さんの作品のレビューを読んでいくと「リアル」「現実的」という言葉をよく目にします。

 

怖いほどのリアルさ。ファンが多いのも納得です。

 

次々とページをめくってしまう

420ページの長編ですが、二組の家族がいろんな形で絡まりあって、「どうなるの?!」と思いながら次々とページをめくってしまいます。

引用:アマゾンレビューより

 

「あなたには帰る家がある(あな家)」には、2組の夫婦が登場します。住宅販売員の秀明と、保険営業の真弓の佐藤夫婦。そして、横柄な太郎と、礼儀正しい綾子の茄子田夫婦。

 

この二組の夫婦が、ひょんなことからとんでもない関係に発展してしまうというもの。各々の想いが丁寧に描写されるので、どの人物にも共感して読み進めることができます。

 

ホラーサスペンスかと

中盤以降は,背筋が凍るような恐怖を憶えるホラーサスペンスかと思った。

その恐怖は作品の中でも十分に感じられるが,これに近いことは,どこの家庭でも,どこの夫婦でも起こりえるんだと思った時に更に背筋が凍った。読み終えた後,タイトルが重く重くのしかかってくる。

引用:アマゾンレビューより

 

上でも紹介した「怖い」という口コミに近いものがありますね。「ホラーサスペンス」という表現が印象的です。

 

それほどまでに恐怖を感じたようですね。現実に起こり得る物語なだけに、余計に怖いと感じる方も多いです。

 

物語の最後まで読み進めると、「あなたには帰る家がある」というタイトルの本当の意味が分かるようになっています。

 

個人的には、終わり方がものすごく綺麗な印象を受けました。

 

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原作者・山本文緒|おすすめ作品5選

 

「あなたには帰る家がある(あな家)」の原作者・山本文緒さん。原作本の紹介をしてきました。

 

以下では、原作者のその他の作品について紹介していこうと思います。山本文緒さんは、1987年に小説家デビュー。その後、一般文芸、ジュニア小説、エッセイなど多岐ジャンルにわたって作品を出されています。

 

下記では、原作者の作品の中から代表作を5つピックアップしてみました。

 

個人的には「恋愛中毒」が一番のおすすめ。2000年に薬師丸ひろ子さん主演でドラマ化もされています。

 

「恋愛中毒」を含め、5つ紹介していきますね。

 

①「恋愛小説を読みたい方へ」

恋愛中毒
これから先の人生は、他人を愛しすぎないように。他人を愛するよりも自分を愛することにしよう。哀しい想いを抱える水無月。閉ざされた彼女の心の扉を開けたのは、小説家・創路であった。

 

人を愛さなければ、こんなに苦しい想いをしなくてもすんだのに・・・。

 

第20回吉川英治文学新人賞を受賞した作品。山本文緒さんの代表作といえる作品ですね。恋愛小説の最高傑作との呼び声も高いです。恋愛小説を読みたい方におすすめの小説です。

 

口コミ001

これまで読んだ恋愛小説の中で一番の衝撃が山本文緒の「恋愛中毒」。

口コミ002

はじめてのジャンルだったけど、想像以上だった。恋愛小説なのか、それともサイコホラーなのか・・・。どちらにしても面白かった。

口コミ003

「どこまで馬鹿なんだろう私は」すんごい共感した。

 

②「人生に迷った時に読みたい」

なぎさ
故郷から離れ、静かな場所で暮らす夫婦。夫は妻の弁当を毎日食べる。会社へは行かず、釣りに夢中になっている。家事だけが取り柄の妻は、妹に誘われてカフェを始める。しかし、夫には内緒にしていた・・・。

 

迷いながらも、人生を変えていく大人たちが描かれる傑作。

 

山本文緒さんの小説「なぎさ」。穏やかな展開ながら、人物の描写が丁寧なので、どんどん引き込まれる作品。人生に悩む大人たちにおすすめしたい小説です。

 

口コミ001

ラストシーンには希望が感じられる。いい塩梅の余韻。

口コミ002

登場人物がとにかくリアル。友達に普通にいるよ。この人たち。

口コミ003

「なぎさ」読了しました。凄い・・・。

 

③「新生活を始める方へ」

きらきら星をあげよう
父親の都合で東京の高校に転向してきた日和。新しい生活には、日和が想像していた以上のトラブルが巻き起こる。モヒカンの男の子、母親の家出などなど。慣れない都会での生活が始まる・・・!

 

東京の高校に転校してきた日和。都会での慣れない生活に四苦八苦するドタバタな日常が描かれています。1999年に刊行された小説ながら、いまだに多くのファンを獲得し続ける名作。

 

口コミ001

何度も読みたくなる。本当に好きな作品

口コミ002

友情っていいな。そう思える作品

口コミ003

個性的な登場人物たちの愉快な日常。思わず笑ってしまうシーンも多い。

 

④「挫折した経験がある方におすすめ」

プラナリア
乳がん手術を終えた25歳の春香。なにをするにもかったるい。絶望した彼女の出口はどこにあるのか。働かない春香の日常を描く恋愛小説。

 

第124回直木賞受賞作。直木賞受賞作ということで、山本文緒さんの作品の中でも知名度の高い作品ですね。何を読むか迷ったらとりあえず読んでみてください。

 

口コミ001

なんともいえない優しい気持ちになる。

口コミ002

何か挫折を味わった後に読むといい。染みてくる。

口コミ003

自分にとっては「ハッ」とさせられた衝撃作。一生忘れることはできない衝撃です。

 

⑤「筆者のエッセイ」

再婚生活 私のうつ闘病日記
心と身体がついていかない。

 

うつ病を患う筆者が、全快していくまでの物語。赤裸々につづられる闘病生活。日記形式でつづられる山本文緒のエッセイ。

 

2001年に「プラナリア」で直木賞を受賞。2002年に再婚。そして、2003年の時にうつ病を発症されています。6年にも及ぶ闘病生活。執筆活動を中断していた山本文緒さん。本作は、その復帰作でもあります。

 

口コミ001

正直で素直な日記という感想。鬱の苦しみが感じられ、涙が止まらなかった。

口コミ002

山本文緒さん好きだから読んでみた。辛い部分もあるけど、明るい展開も多い。前以上に山本文緒さんが好きになった。

口コミ003

エッセイでも筆者の文章は読みみゃすい。

 

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その他の作品一覧

■一般文芸

  • パイナップルの彼方
  • ブルーもしくはブルー
  • きっと君は泣く
  • あなたには帰る家がある
  • 眠れるラプンツェル
  • ブラック・ティー
  • 絶対泣かない
  • 群青の夜の羽毛布
  • みんないってしまう
  • シュガーレス・ラヴ
  • 紙婚式
  • 恋愛中毒
  • 落花流水
  • プラナリア
  • ファースト・プライオリティー
  • アカペラ
  • カウントダウン
  • なぎさ

■ジュニア小説

  • きらきら星をあげよう
  • 野菜スープに愛をこめて
  • まぶしくて見えない
  • おまえがパラダイス
  • ぼくのパジャマでおやすみ
  • 黒板にハートのらくがき
  • 踊り場でハートのおしゃべり
  • ドリームラッシュにつれてって
  • 校庭でハートのよりみち
  • おひさまのブランケット
  • 青空にハートのおねがい
  • シェイクダンスを踊れ
  • チェリーブラッサム
  • ココナッツ
  • 新まい先生は学園のアイドル

■エッセイ

  • かなえられない恋のために
  • そして私は一人になった
  • 結婚願望
  • 日々是作文
  • 再婚生活―私のうつ闘病日記

 

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