「半分青い」の名セリフを20個抜き出してまとめてみました。
私が特に気になっていたのは、脚本家の北川悦吏子さんが「二度と書けない」とコメントしたあるセリフ。
その渾身のセリフも含めて紹介していきますね。
「二度と書けない」と語る半分青いの脚本家。そのセリフとは?
あ、本日、ぜひ、「半分、青い。」見てください。私が、一生、生きても、もう二度と書けないだろう、というセリフがひとつだけあります。見つけてもらえると嬉しい。その回が、今日なことを、ネットのニュースで今知った。#半分青い
— 北川悦吏子 (@halu1224) 2018年5月3日
「半分青い」の脚本家・北川悦吏子さんが、5月3日に投稿したツイート。このツイートがかなり話題になっています。
私が、一生、生きても、もう二度と書けないだろう、というセリフがひとつだけあります
この部分ですよね。「ロングバケーション」「オレンジデイズ」などを書いてきた日本を代表するかのような脚本家。そんな北川悦吏子さんが二度と書けないというセリフ。
それは、一体どんなセリフなのでしょうか。そのセリフは、第29話の律のセリフでした。
左耳の聴こえないすずめが、「律…。左側に雨の降る感じ、教えてよ…。どんなやったっけ」と律に問いかけます。その問いかけに対する律の回答。
あまり自発的に動かないキャラクターの律。そんな律が自分の人生をどう見つけていくのか。それが「半分青い」の裏テーマでもあるそうです。
このセリフが、律の抱える裏テーマへとつながっていきそうですね。
半分青い 名セリフ集
明日からまた怒涛の一週間です☺︎ pic.twitter.com/J1uHRn0mYr
— 永野芽郁 (@mei_nagano0924) 2018年5月6日
朝ドラ「半分青い」のセリフの中から、個人的に印象に残ったものを20個抜き出してみました。
- これを悲しいと思うか、面白いと思うかは、その人次第
- 夢を語る相手を持ったと思っています
- あいつしか好きやない!
- 皆さんの話はどうでもいいです
- あいつを守るためだったかなぁって
- 農協で野菜は売らん
- 飛び込んだらいいんですよ
- もうあの子ら大人になってまった
- 夢見てる時間だけでも、元取れるな
- 恋っていうのは探すもんじゃなくて
- やってまった
- お母さんって言うの嫌だ
- カワイイからついてるんやないの?
- ウーちゃんのいる所が私のふるさと
- この町忘れんといてな
- 漫画は競争の世界やない
- 大人や、もう大人やって言われても
- 飛行機やないんやから
- 娘が夢を持つことは嬉しい
- 鈴愛の心を突き刺しました
これを悲しいと思うか、面白いと思うかは、その人次第
そして、私なんかはちょっとこれ面白い。
なんて思うんだ。
すずめ(永野芽郁)のセリフ。
第1話冒頭のセリフですね。すずめが左耳が聴こえないことを紹介するシーンでのセリフです。「半分青い」のヒロインを物語る重要なセリフとなりました。
すずめは、何かトラブルがあってもそれを悲しいと思うより、面白いと思うような発想力の持ち主です。
「失敗って楽しい」という物語の大きなテーマに通じるセリフですね。
夢を語る相手を持ったと思っています
ありがとう
いつか言いたかったの
律の母・ワコさん(原田知世)のセリフ。すずめの母・晴に語った言葉ですね。
すずめが律に怪我をさせてしまい、ワコさんに怒られるものだと身構えていた晴。ですが、ワコさんの口から出たのはすずめに対する感謝でした。
同じ日に同じ病院で生まれたすずめと律。すずめは、何か困った時には、笛で律を呼び出します。頼られているようで、律もすずめに救われる部分があったようですね。
あいつしか好きやない!
あいつしか好きやない!
少年時代のブッチャーのセリフ。
もはや愛の告白ですよね。ブッチャーは、親がお金持ちで金で取り巻きを作っていました。その取り巻きに関しては、「友達やない」と言い、律だけが友達だと言っています。
ブッチャーの、律に対する友情(愛情?)は高校生になってもずっと続きます。
ここまで思ってくれる友達がいたらうれしいですよね。
皆さんの話はどうでもいいです
私の娘は一人です
すずめの母・晴さん(松雪泰子)のセリフ。
すずめが左耳を失聴したと医者に聞かされたときの反応です。すずめを想うあまり、語気が荒くなる晴さん。母親としてのわが子への愛情を感じさせるセリフです。
私は、このセリフで涙目になりました。
あいつを守るためだったかなぁって
あいつを守るためだったかなぁって
律(佐藤健)のセリフ。
律は、すずめよりも少しだけ早く生まれました。それも関係しているからなのか、すずめは律を頼りにしています。律もまた、いつもすずめの相談相手になっていますね。
私は、二人が一緒になればいいのになぁとやきもきしながら見ています。律の運命の相手は、弓道美少女の清よりもすずめの方ですよね。
農協で野菜は売らん
先生の仕事を見る
農協で野菜は売らん
そして、やがて私は自分の世界を描くんだ
私は漫画家になる!
すずめ(永野芽郁)のセリフ。
農協への就職が決まったすずめ。ですが、漫画を描くことに出会い、秋風羽織に出会い、漫画家への道を志します。
自分のやりたいことが見つかったすずめの決意のセリフ。見ているこちらまでやる気にさせられますね。
飛び込んだらいいんですよ
だって、人生って一度きりしかないんだもん
そんなに血湧き胸踊る事があったら
飛び込んだらいいんですよ
ナレーション(風吹ジュン)のセリフ。
漫画家を目指すことを晴に反対されるすずめ。そんなすずめを応援するセリフです。
何かに挑戦したいと思っている人の背中を押すようなセリフですよね。
もうあの子ら大人になってまった
だって、もうあの子ら大人になってまった
ワコさんのセリフ。
子供を想う母親としてのセリフですね。子供の成長はうれしいけど、同時に寂しさも感じている気持ちが伝わってきますね。
夢見てる時間だけでも、元取れるな
先は分からんっていうのは、最高に贅沢な気がする
夢は見てるだけで贅沢や
叶わなくても、その時間がいい
夢見てる時間だけでも、元取れるな
すずめの祖父・仙吉(中村雅俊)のセリフ。
これも、夢に向かう人の背中を押すようなセリフです。「夢見てる時間だけでも、元取れるな」というのは、新しい発想だと思いました。
たとえ夢が叶わなくても、情熱があるなら向かうべきだと考えさせらえます。
恋っていうのは探すもんじゃなくて
恋はするもんじゃなくて落ちるもんなんや
草太のセリフ。
女子にモテる草太は、すずめに対して恋愛とは何かを諭しています。高校生の言葉ですが、的を得ていますよね。
「半分青い」の中で一番のイケメンは、草太なんじゃないかと思ってしまいます。
やってまった
すずめ(永野芽郁)のセリフ。
いつもの口癖ですね。「失敗」がテーマの半分青い。ヒロインの口癖も失敗にちなんだものになっています。
お母さんって言うの嫌だ
お母ちゃんが遠く行ってまうみたいや
お母ちゃんがいい
幼少期のすずめのセリフ。
これは、なんだか分かる気がします。「お母さん」よりも「お母ちゃん」の方が親密さがありますよね。たぶん育った環境によって変わると思いますが、気持ちは共通していると思います。
子供の成長を寂しがるのは親だけではなく、子供もまた寂しいのだと感じられるセリフですね。
カワイイからついてるんやないの?
鈴愛の耳は、カワイイ形や
律のセリフ。
「私の左耳はなんのためについてる?」というすずめの疑問に対する律の回答です。考え得る限り、これ以上イケメンな回答はないですよね。
こんなことを佐藤健に言われてキュンとこない人はいないと思います。
ウーちゃんのいる所が私のふるさと
ウーちゃんのいる所が私のふるさと
晴のセリフ。
大らかな父・宇太郎。少し頼りないところもありますが、晴は、そんな宇太郎を心底惚れているようです。理想の夫婦像ですよね。この二人は、見ていてうらやましいと思ってしまいます。
この町忘れんといてな
高校卒業して遠く行っても、この町忘れんといてな
律とすずめが生まれた病院の岡田先生(余貴美香)のセリフ。
「忘れんといてな」と二回繰り返しているのが印象的。
梟町という小さな町で、病院に勤める先生。町の子供たちが全員自分の子供のように思えているのかもしれませんね。
こういう先生がいると、すごくうれしいですよね。
漫画は競争の世界やない
漫画は競争の世界やない
夢の世界や
私は、夢の種を手に入れたんや
すずめのセリフ。
すずめが向かおうとしている漫画家の世界。晴は、心配でなりません。ですが、すずめにとっては夢と希望にあふれています。
同じ事柄であっても、人によって見方が180度変わる。世の常かもしれませんが、改めて不思議なことですよね。
大人や、もう大人やって言われても
お母ちゃんの中には、3つのあんたも5つのあんたも13歳のあんたも、全部いる。
まだいる
大人や、もう大人やって言われても
母・晴のセリフ。
全国の母親の気持ちを代弁したかのようなセリフですね。母親からは「共感の言葉」であり、子供にとっては胸にグッとくるものがあります。
飛行機やないんやから
スズメやもん
飛行機やないんやから
父・宇太郎(滝藤賢一)のセリフ。
夢に生きようとするすずめ。そして、そんなすずめが心配でたまらない晴。二人の想いをチューニングするような宇太郎の言葉。
すずめを信じ、妻を支えたいという気持ちが溢れている言葉です。
娘が夢を持つことは嬉しい
娘が夢を持つことは嬉しい
晴のセリフ。
晴がすずめの東京行きを反対していたのは、すずめのことが心配だったから。すずめが一人で東京で暮らしていけるのかが不明確だったから。
誰よりも、もしかしたら本人以上にすずめのことを考えている晴。その言葉一つ一つに愛情を感じます。
鈴愛の心を突き刺しました
どんなお叱りの言葉より
お母ちゃんの涙は
鈴愛の心を突き刺しました
ナレーションのセリフ。
母・晴は、すずめのことを考えて言葉を告げています。その言葉は、すずめの胸に届いているようですね。
すずめと晴。ケンカも対立も多い二人ですが、通じ合っている良い関係ですよね。
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